自費出版を検討している方へ!その種類と手順を紹介します


「自費出版物を作りたいけど、何から始めたら良いのかわからない」と悩んでいる方はいませんか。
最近では、イベント数の拡大やインターネットの普及で自費出版が容易になったことから、作る人が増えています。
そこで今回は、自費出版物の種類と作成手順を紹介します。

□自費出版物の種類について

 

自費出版物は、大きく3種類に分けられます。

まずは、個人出版です。
個人出版は、執筆・編集・印刷・販売の全てのプロセスを自分で行い、費用も全額負担する出版方法です。
この方法では、途中のどれかの工程を業者に任せて、他は自分で行えるため、自分の予算に合った方法で出版できます。
例えば、アイデアがあるだけだったら、他のすべての工程を自費出版専門業者に任せられます。

執筆から全部の工程を自分の力で行いたいと考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
「社内報」や「学級新聞」などのように、ページ数が多くないものであれば、自力でできるでしょう。
しかし、数ページのものでない限り、幅広い知識や、業者との打ち合わせが必要となるため、多くの労力がかかります。
そのため、自分で行うのが難しそうなところは、専門の業者に任せることが、スムーズに進めるコツでしょう。

2つ目は、企画出版です。
新聞や広告で、原稿を募集しているのを見たことありませんか。
自費出版業者の中には、投稿された良いと思う原稿を、費用を業者が負担して出版する業者が存在します。
このような出版形態が、企画出版です。

企画出版においては、確実にヒットするものしか採用しないため、一般の素人や初心者の方にとっては難しいです。
しかし、本当に自信がある場合は、投稿してみるよいいでしょう。
もし、採用された場合は、個人出版に比べて少ない作業で費用で出版できます。

3つ目は、協力出版です。
これは、出版会社にとって面白いアイデアであったが、予算がないときに行う出版形態です。
つまり、初版にかかる費用を著書が負担し、出版していきます。

個人出版との違いとしては、完成後の流れが挙げられるでしょう。
協力出版の場合、出版会社が借りている本屋のスペースに並ぶことが確約され、売り上げに応じて、印税が入ってきます。
つまり、一般に並んでいる書籍と変わらない状態で売られます。

著者が費用を出しますが、一般的には、版権は出版社が持っています。
また、お金の負担の観点から、全体的に契約書が著書に不利になってしまうケースが多く存在します。
契約内容をしっかり確認することや、その出版会社が歴史のあるところかどうかを考慮に入れて、検討する必要があるでしょう。

 

□作成手順について

 

ここでは、個人出版をし、アイデアだけがある状態で出版社に頼んだ時の流れを説明します。

 

*見積もりと申し込みをする

 

まず初めに、見積もりを出してもらう必要があります。
絵を多く入れる本なのか、ページ数が取れくらいなのかで費用は変わってきます。
注意することは、いくつかの出版社を比較することです。
業者の中には、悪徳業者も存在するため、騙されないために比較しましょう

また、本の権利や、在庫についても相談する必要があります。
売れ残った本を買う必要があるか、本の権利は出版社が持つのかなど、確認することを忘れないようにしましょう。

 

*原稿・デザイン・初稿を提出する

 

契約し終えたら、原稿を提出し、出版社に誤字脱字や内容の流れについてアドバイスをもらいます。
この時は、話し合いながら進めていくため、自分の中でイメージを固めておく必要があります。
ぼんやりとしたイメージしか持てない場合は、既に売られている本を持参すると良いでしょう。

 

*全体の校正と修正をする

 

ここまできたら、最後の仕上げです。
実際に校正されている本を、自分のイメージにできるだけ合わせていくように、修正作業を行います。
写真の見え方や、表記方法など、自分が納得するまでチェックしましょう。

 

*校了して冊数を決め、印刷をする

 

全体の修正が終わり、出版しても良い状態になったら、印刷する部数を決めていきます。
最初に想定していた冊数と変えたい場合は、ここで相談して、部数を変更しましょう。
当社においては、正式に印刷する前に、サンプルを見ていただけます。
印刷しても違和感を感じなければ、印刷を開始し、あとは完成を待つのみです。

以上が個人出版の作成手順です。
期間としては、おおよそ3〜4ヶ月程度かかるでしょう。
長く感じるかもしれませんが、人によっては、自分の手で作っていく経験に喜びを覚え、あっという間に終わったと感じる方もいらっしゃいます。

 

□まとめ

 

今回は、自費出版物の種類と、個人出版での作成手順について紹介しました。
一口に自費出版物といっても、種類があり、自分に向いているのが何か分かったと思います。
また、作成手順を知っていることで、どういったことに気をつけていけば良いのかがわかるため、作業に入る前は確認して、完成を目指しましょう。