学会誌の作成をお考えの方へ!学会誌の作り方をご紹介します!


学会誌の作成をお考えの方がいらっしゃるでしょう。
そのような方の中には、どのようにすれば納得のいく学会誌が作れるのか悩んでいる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、データの作り方や表紙・全体のレイアウトを決める際のポイントをご紹介します。

□学会誌の作り方と注意点をご紹介します

冊子もののデータを作成する際には、後になってから複数の箇所を修正する必要が出てくる場合があります。
そうなると、労力や時間も倍以上かかってしまうかもしれません。
そうならないためにも、注意点を押さえておく必要があります。

まず、学会誌を作る上で押さえておかなければならないのが冊子を閉じる方法です。
学会誌を冊子にする場合の製本は、無線綴じ冊子や中綴じ冊子などいくつか種類があります。
それぞれの綴じ方によって、レイアウトが異なることはもちろん、データを作る際に考慮することもあります。

作成する冊子のページはいくらになるのか、どのように綴じるのが最も良いのかなど、できるだけイメージしておくことをおすすめします。
無線綴じで冊子を綴じる場合は、表紙と裏表紙を結合する部分に背表紙が入ります。
そのため、タイトルを背表紙に入れようと考えている場合は、その分のデータも作っておく必要があります。

背表紙は使用する用紙が1枚でどの程度の厚さなのか、その冊子がどのくらいのページ数になるのかによって大きさが変わります。
そのため、印刷を依頼する業者に背表紙の幅も相談しておくことをおすすめします。

□表紙を作る際のポイントをご紹介します

表紙は、その冊子の顔と言っても良い部分です。
そのため、できるだけ読者の気を引けるようなものにするのが好ましいです。
そこでここからは、表紙を作る際に押さえておくべきポイントをご紹介します。

*読みたくなるようなデザインを心がける

研究者の書く学術ジャーナルや論文は、基本的に堅い印象を持たれることが多いです。
そのため、まず手に取ってもらうことを考える必要があります。
そのためには、目を引くデザインを心がけることが必要と言えるでしょう。
シンプルかつ存在感があって、読み手が欲しい情報がわかりやすく整理されていると言った工夫が必要です。

ポスターやチラシのような商業出版物とは異なるため、ビジュアルにこだわりすぎるのも違和感を与えてしまいます。

*論文の内容や掲載傾向に合わせたものにする

学会誌の表紙やバックカバーのデザインは、論文の内容や掲載傾向を調べます。
掲載されている内容は雑誌ごとに特徴があるため、表紙に関係のないデザインを用いるとなんの冊子か分からなくなってしまいます。
また、全世界で知られている雑誌ネイチャーなどは、クオリティーの高さや質感を全面に出し、イメージにこだわっています。

デザインを考える際には、世界の有名なジャーナルや学術研究分野の表紙を参考にしてみると良いでしょう。

*表紙の作成を依頼してみる

どうしても自分では表紙のイメージができないという方は、実績のある制作会社に依頼するのもひとつの手です。
業者に依頼する場合には、学会誌のイメージが伝わるように資料を用意して、どのような内容になっているのかを伝えます。
そして、話し合いを進めていくうちにどのようなデザインにするのかを決めましょう。
イラストレーターに依頼する場合は、イラストレーターごとに得意な分野や作風が異なるので、ある程度自分の中でイメージしているものに近い人に依頼するのが良いでしょう。

依頼内容が曖昧になってしまうと、自分の中にあるイメージと違う表紙になってしまう可能性があります。
そうなると余計な費用や時間がかかってしまい、納期に間に合わない可能性も考えられます。
そうならないように、ある程度自分の中でイメージを作っておいた方が良いかもしれません。

□全体のレイアウトを決めるポイントをご紹介します

ここからは、全体のレイアウトを決める際のポイントをご紹介します。

見た目がきれいで読みやすい学会誌を作る際には、内容に応じてそれぞれ適切な余白や行間を作る必要があります。
このようにレイアウトをしっかりと考えていない場合、せっかくの研究を発表する文章に力が入っていても読みにくくなります。
ここでは、中綴じと無線綴じに分けてレイアウトのポイントをご紹介します。

*中綴じの場合

中綴じは、用紙を重ねてその上で折ります。
そのため、内側のページになればなるほど本文を開いた際の外側がせり出すようになってしまいます。
せり出す部分は最終的に断裁されるため、余白を事前に確保しておく必要があります。
内側のページほど文字などのデータが見切れることがあるので注意が必要です。

*無線綴じの場合

こちらは、ページ数が多くなるほど本文を開いた際の内側の部分である「のど」が開きづらくなり、内容が見えにくくなります。
そのため、ページが多いほど、その分のどの余白を多めに取れるように注意が必要です。

□まとめ

今回は、データの作り方や表紙・全体のレイアウトを決める際のポイントをご紹介しました。
中でも、レイアウトのポイントは読んでいく上での読みやすさを左右します。
読んだ方の印象を大きく左右するためとても重要です。
今回の記事を参考に学会誌の作成をしていただければ幸いです。