自叙伝を作成するなら|自叙伝を作成する時のポイントを知ろう


「自分のこれまでの経験や、それを通して生まれた価値観を誰かに知ってもらいたい。」
そのようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、自叙伝を作成するという方法です。
自叙伝を通して自分の人生を振り返ることができますし、これまでの経験を通して生まれた価値観を第三者に共有できます。
しかし、自叙伝の作成にいきなりとりかかるのは難しいでしょう。
そこで今回は、自叙伝を作成するときのポイントについて説明します。
ぜひ、実際に自叙伝を作成する際に参考にしてみてください。

□そもそも「自叙伝」とは

自叙伝とは、著者自身のそれまでの生涯について記したものです。
自分が育ってきた家庭や、これまでの経験をふまえて、自分がどのように感じたのかを書きます。
優れた作品はノンフィクション作品として、出版されることもあります。
出版しなくても、自分の人生や経験を振り返ったり、自分のアイデアを第三者に共有したりするには、自叙伝の作成はとても有効な手段だと言えるでしょう。
自分を見つめなおすためにも、作成してみてはいかがでしょうか。

□自叙伝を作成するときの4つのポイント

*参考にする本や文章を探す

文章を書くというのはとても難しい作業ですよね。
その中でも自叙伝には自分の経験や意見を取り入れなくてはいけないので、いきなり執筆にとりかかっても途中で挫折してしまう可能性が高いです。
まずは自分が参考にしたい、真似したいと感じる本や文章を探してみてはいかがでしょうか。
いろんな文章を読むことで、自分なりの文章を書くためのヒントが見つかるかもしれません。
そこで得たヒントを実際に自叙伝を作成する際に踏まえると、文章が書きやすくなるでしょう。
いきなり作成にとりかかるのではなく、まずは自分の好きな本や文章を参考にして、文章を書くためのヒントを探すことから始めてみましょう。

*目的を明確にする

執筆にとりかかる前に、自叙伝を書くうえでの目的を明確にしましょう。
目的がはっきりしていると、内容があいまいにならず、読み手を惹きつける自叙伝になります。
そのため、誰に読んでほしいのか、何を伝えたいのかという自叙伝作成にあたっての目的を事前に考えましょう。
目的を考える際は、頭の中で考えるだけでなく、実際に紙に書き出してみるのをおすすめします。
書き出してみることでアイデアを整理することができ、作成が楽になるでしょう。
一見、目的や対象を考えるという作業は面倒なようにも思われます。
しかしこの作業を入念におこなうことで、のちの作成が一気に楽になります。
そのため、面倒だと感じてもしっかりと目的を設定するようにしましょう。

*時系列ごとに出来事を振り返る

目的を明確にしたあとは、時系列ごとの出来事の振り返りをしましょう。
そのためには、大きな紙などを使用して自分の人生の年表を作成するのがおすすめです。
この際、無理にすべての出来事を思い出そうとする必要はありません。
頭に浮かぶ出来事だけ書けばいいですし、あとから思い出したら追記しても構いません。
また、年表を作成するとき、その出来事によって自分がどう感じたかなどの意見をメモするのがおすすめです。
このメモは、実際に年表を文章化して自叙伝を作成する際にとても役立つでしょう。
さらに可能であれば、この作業中に自分の人生のターニングポイントを見つけることを意識しましょう。
「物語を書くときは起承転結を意識すればよい」と聞いたことがあるのではないでしょうか。
ターニングポイントは起承転結の「転」にあたり、物語がもっとも盛り上がる部分となります。
そのため、「転」となるターニングポイントが効果的に描かれていると、読者がおもしろいと感じやすい自叙伝になるのです
人生のターニングポイントを見つけることを心がけながら、時系列ごとの出来事を振り返るようにしましょう。

*言い回しに注意する

自分の人生について書くものなのでつい、普段通りの言葉遣いをしてしまう方がおられるかもしれません。
しかし自叙伝は、日記のように自分だけが読むものではないのです。
誰かに読んでもらい、自分の考えを共有する役割を果たすのが自叙伝です。
そのため、言葉遣いや言い回しに注意しなくてはいけません。
特に、読んだ人を傷つけてしまう可能性がある表現は絶対に避け、誰が読んでも心地よく感じる文章を書くように心がけましょう。

□まとめ

今回は自叙伝を作成する際のポイントを説明しました。
自叙伝を作成することで、自分の経験や価値観などを誰かに知ってもらうことができます。
また、自分の人生を振り返るための手段としても有効なので、自分のことを改めて理解したいときにも作成してみてはいかがでしょうか。
ただ、自叙伝は自分だけが読む日記とは違い、誰かに影響を与えるものです。
そのため、誰かを傷つけてしまうことがないように、慎重に作成にとりかかりましょう。
ご不明な点などございましたら、お気軽に当社までご連絡ください。