良い問題集を作るには?そのポイントを紹介します!


「問題集の作成を依頼されたが、問題集を作ったことがない」と困っている方はいませんか。
問題集は、いくつかのポイントに気をつけて作成することで、手に取ってもらいやすい問題集になります。
そこで今回は、問題集作成時のポイントや方法を紹介します。

□問題作成のポイントについて

問題集は問題と解答を載せれば十分というわけではありません。
様々な工夫をすることで、より分かりやすく、見やすい問題集になります。
ここでは、より良い問題集にするためのポイントをいくつか紹介します。

*分野に特化する

まずは、分野ごとに特化した問題集を作成しましょう。
資格試験や大学受験用の問題集といったように、多くのコーナーを図書館や本屋で見ますよね。

問題集を分野ごとに特化することで、詳しく解答・解説が行いやすくなったり、問題作成に必要な情報を確保しやすくなったりします。
仮に、複数の分野を混ぜて作成した場合、解説まで付け加えると分厚い問題集になり、手に取ってもらえません。
また、解説がなければ、問題を解き終えてもわからない方には不親切です。
解答と解説を付け加えるためにも分野を特化しましょう。

また、解説の充実さも大切です。
解説の中で「論理的飛躍が生じていないか」「言葉の説明は十分か」を確認しましょう。
これらの対策としては「その考えになぜ至ったか」「具体的に文章のどの部分から、その方法が良いと分かったのか」などが挙げられます。
加えて、独自で作成した語呂合わせや周辺知識を付け加えると、他にはない魅力が出され、違いが出せます。

*見やすいビジュアルにする

色に統一感がなかったり、大事なところがわかりにくかったりする問題集は購入者に不親切です。
それでは、どのような工夫をすれば分かりやすくなるのでしょうか。

1つ目は、空白をうまく活用することです。
問題が行間なく書かれている、もしくは段落を変えずに書かれている場合は見にくくなります。
探したい箇所をすぐに特定できない問題集は良い問題集と言えません。
問題は句点で改行する、空白を利用して大事な部分とわかるようにする、などの工夫をしましょう。

2つ目は、文字をわかりやすくすることです。
重要なポイントは赤で書く、人物名は青で書く、といったように文字にアレンジを加えるとわかりやすくなります。
ただし、色を多用すると逆効果になります。
3色程度を目安とし、どの色を何に使うのか最初に記載しておくと分かりやすくなるでしょう。

3つ目は、イラストを加えることです。
いくつかの問題集を確認すると、イラスト付きで解説しているものがありますよね。
イラストがついている場合、読者を退屈させることなく利用してもらえます。
数個のキャラクターを作っておき、飽きさせない問題集にしましょう。

*問題集を分析する

現在では数多くの問題集が出版されており、細かい分野に分けたとしても数種類あります。
しかし、売れる本と売れない本があり、発行部数や売り上げには大きな差があります。
なぜその差が起きたのかの分析をしましょう。
ここを理解した場合、読者にとって分かりやすい問題集を作成すると同時に、売り上げも期待できるでしょう。

問題集を分析するときには、いくつかの観点からみます。

まずは、どこが良い点なのかです。
似たような問題集でも、内容や見た目のインパクトが違います。
どういった問題集なら目を引くのか、特定の分野のみならず、いくつかの分野の本を参考にして分析しましょう。

次は、販売方式です。
「どこで販売しているか」「どのような販売形態か」を調べましょう。
問題集を買う人のニーズに合わせた場所や販売方法を選ぶ必要があります。
社会人か学生かでも大きく変わるため、ターゲット層に合わせた販売方法を選びましょう。

□出版形態について

続いては、問題集の出版形態を紹介します。
出版形態は「商業出版」「自費出版」「企業出版」の3つがあります。

商業出版とは、出版社の編集者が企画を立て、著者が原稿を執筆し、印刷や製本を行います。
これは多くの方が思い浮かべる出版形態でしょう。
この目的は「売れる本を作る」ことであるため、発売日や販売方法などは出版社が決める場合が多いです。
著者の意見が通りにくいですが、本屋で並べられ、広告活動もしっかり行ってもらえるのが特徴でしょう。

自費出版とは、著者が書籍制作に関わる費用を負担する出版形態です。
費用は著者が負担するため、自分であらゆることが決められ、満足のいく作品ができ上がります。
最近では、インターネットの発達から、この方法を選ぶ方も増えました。

企業出版とは、費用は企業が負担をしながらも、プロの編集者やデザイナーに協力してもらう出版形態です。
より情報が整理され、洗練された書籍が作れるでしょう。

□まとめ

今回は、問題集を作成するときに気をつけるポイントと出版形態について紹介しました。
ポイントを外すことなく作成すれば、分かりやすい問題集として手に取る人が増えるでしょう。
独自の観点を加えながら、分かりやすさを意識して作成しましょう。