読み手の気を引く自叙伝の作り方をご紹介します!


自叙伝を書く際には、自叙伝の目的を明確に理解し、読者目線で書くことが最も大切です。
自叙伝を書くことで、自分自身について考え直す機会となるため、就職活動のために自叙伝を書いている学生も存在します。
今回は、自叙伝を書くのにおすすめな人の特徴、自叙伝の種類、自叙伝を書く際のポイントについてご紹介します。

□自叙伝を書くのにおすすめな人の特徴

自叙伝とは、自分自身の人生を整理し、書籍化したもののことを言います。
自叙伝と聞くと、一般の人には想像もつかないような人生を経験した人が書くものだと考えてしまいますが、実はそうではありません。
自叙伝は、年齢にかかわらず、どのような人でも書くメリットがあります。

自叙伝を書くことで、自分の人生を残せるだけでなく、自分を表現し、他者に認めてもらえます。
人間はだれしも他者に知ってもらい、認めてもらえることで初めて存在価値を感じられるものです。
存在価値を感じるために自叙伝を書く、または自分の存在を自分自身が理解するために自叙伝を書くという方が多くいらっしゃいます。

つまり、自叙伝を書くことの目的は、自己表現することで自分自身の存在を認識することです。

「自分の人生を書くのは恥ずかしい」という方や、何を書けばいいのかわからないという方が多いでしょう。
しかし、少なくとも、この記事にたどり着かれた方は少しでも自叙伝に興味がある方です。
恥ずかしいと思いながらも、どこか自分を知ってほしい気持ちや自分を表現したい気持ちがあることは確かでしょう。

したがって、自叙伝を書くのにおすすめな人はこの記事にたどり着いた皆さまです。

□自叙伝の種類

自叙伝の種類には様々なものがあります。
主な自叙伝の種類は以下の通りです。

1つ目の種類は、エッセイ風自叙伝です。
エッセイ風自叙伝とは、自分自身がこれまでしてきた体験や思い出を、まとめてエッセイ風にした自叙伝のことを指します。
この利点は、自叙伝というと堅苦しいイメージがあり、なかなか筆が進まないといった方でも気軽にスラスラかけるところです。

2つ目の種類は、日記風自叙伝です。
日記風自叙伝は、その出来事ができた日程から書き始める日記のようなスタイルでまとめた自叙伝のことを指します。
こちらもエッセイ風自叙伝と同じく気軽に書けるのが利点です。
日記を普段書いている方であれば、それをアレンジすることですぐにでき上がるでしょう。

3つ目の種類は、写真自叙伝です。
文章をメインとして書く自叙伝ではなく、写真を全面的に打ち出し、文章をサブにした自叙伝のことを指します。
写真を載せてそれの注釈を加えるようにエピソードを書いていくことで自叙伝ができ上がります。
写真を普段よく撮る方には非常におすすめです。

4つ目の種類は、漫画自叙伝です。
文章で自叙伝を作るのではなく、自分で描いたイラストや漫画で人生を自叙伝にしたものです。
漫画やイラストを描く技術が求められるものの、自分だけの作品になるため、非常にユニークな自叙伝に仕上がります。
文章だけで出来上がった自叙伝に比べると、読み手側にとってもメリハリがあって楽しめる自叙伝になるでしょう。

5つ目の種類は、手紙自叙伝です。
友人や子供、妻へ向けた手紙のような形式で書かれた自叙伝です。
感情面を表現しやすいことが利点で、見てほしいターゲットが定まっている場合におすすめの自叙伝です。

□自叙伝の書き方

自叙伝の書き方は大きく分けて2つあります。

1つ目の書き方は、年表型の書き方です。
名前の通り、この書き方は自分自身に起こった出来事を生まれた時をスタートに、順を追って書いていく方法です。
年代ごとに自分のことを書き連ねていく方法であるため、構成についてそれほど深く考えずに済むというのが利点でしょう。

ただ、生まれた時から順に出来事を書いていくだけではあまりにも単調すぎて非常に退屈な自叙伝ができ上がる可能性が高いです。
そのため、上記で紹介したユニークな自叙伝として書くか、章の組み立てやサブタイトルでユニークさを加える必要があるでしょう。

2つ目の書き方は、ストーリー型の書き方です。
年表型とは違い、上手に時系列を移動しつつ、読み手側の楽しめるストーリーで仕上げる方法です。
かなりの技術が必要であり、場合によっては失敗する可能性が高いですが、上手く書ければ読み手側の満足感は非常に高いものとなります。

文章を組み立てる能力にあまり自信のない方は、無難に年表型で書いてみることをおすすめします。

□自叙伝を作る際のポイント

自叙伝を作る際のポイントは以下の2つです。

まず、過去の記憶について鮮明に思い出すことです。
これは自叙伝を作るうえでもっとも大切なことです。
自叙伝では、過去のエピソードにおいて、自分の今を作り上げたターニングポイントを鮮明に思い出し、抽出することが求められます。
読者が自叙伝を読む際に求めているのは、そのターニングポイントを知ることであるため、鮮明に思い出し、内容の密度を高めましょう。

次に、読者を意識して書くことです。
自叙伝を書く場合、これまでの人生を淡々と描いていくだけでは意味がありません。
他者に自分自身の人生を表現し、読んでもらうことが目的であるため、自分の言葉で書きすぎると、その文章に好き嫌いが生じてしまいます。

好き嫌いが生じないためにも、校正する際に第三者目線でその自叙伝を読むように心がけるようにしましょう。

□まとめ

自叙伝を書くのにおすすめな人の特徴、自叙伝の種類、自叙伝を書く際のポイントについておわかりいただけたでしょうか。
自叙伝を書く目的は、自分自身を認識することであるため、自叙伝を書く際は読者に読んでもらうことを意識しなければなりません。
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