写真同人誌の作り方とは?写真集データや綴じ方についても解説します


みなさんは、写真集を作りたいと思ったことはありませんか。
この記事では、写真集の作り方、作成手順とおすすめの綴じ方について解説します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

□同人誌の写真集の作り方の流れ

前提に何の本を作るのかを考えます。
自分の作りたい本と合う印刷所を選びます。
印刷所によっていろいろな種類の紙で印刷ができたり、色調補正ができたり、紙のカタログが入手できたりするところもあります。

ここでは、写真集に使う用紙を3種類ご紹介します。

1つ目は、アートポスト紙です。

アートポスト紙は、紙の表面を多くの塗料でコーティングしているため、白色度と滑らかさを高めた、光沢のある用紙です。
厚手でインクの発色がとても良いため、高精細の写真の再現度も高く、写真集などの冊子の表紙に適しています。

2つ目は、コート紙です。

コート紙は、両面に塗料がコーティングされた光沢がある用紙で、「塗工紙」とも呼ばれています。
コート紙に印刷された写真の色は、発色が良く黒がはっきりと出やすいことが特徴です。

写真を印刷すると鮮やかな仕上がりになるため、印刷された時の発色や彩度にこだわりたい方、綺麗に見せたい方にはおすすめの用紙です。
明るい印象のチラシやパンフレットなどが最適です。

3つ目は、マットコート紙です。

マットコート紙は、光沢を抑える加工(マットコーティング)が両面に施された用紙で、「非塗工紙」とも呼ばれています。
用紙の光沢はありませんが、写真の発色は良く、印刷すると落ち着いた印象に仕上がります。

コート紙と比較すると若干彩度は落ちるものの、インクのにじみが少なく、ツヤや室内灯の光の反射がおさえられるため、見やすい写真集に仕上げたい方向きの用紙です。
高級感のある会社案内や製品パンフレットなどが最適です。

印刷所を決められたら、本の大きさ、判型、ページ数を決めます。
大きくしたいならA4、一般的なサイズならB5、小さめならA5が良いかと思います。
正方形にしたらおしゃれですよね。
ページ数は載せたい写真の量に合わせて決めましょう。

本の大きさ、判型、ページ数を決められたら、写真を選びます。
ページ数的に何枚の写真を選べるのかを考えて選びましょう。

その次に、ざっくりとでも台割とレイアウトを考えます。
WordやPower Pointなどでレイアウトを作ってみるとイメージできるのではないでしょうか。

載せる写真が決まったら、Adobe LightroomやPhotoshopで写真を印刷用に調整し現像します。
Lightroomでは、ホワイトバランス、色調補正、露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、その他さまざまな補正ができます。

色は写真において1番大切です。
パソコンなどのモニターで見る色と、印刷してから見る色とでは、かなり色が違ってきます。
そのため、色校正ができる印刷所を選びましょう。

印刷用に再現像した写真が出来上がったら、実際に印刷所に入稿するデータとして作り込んでいきます。

□写真集データの作成手順

写真集に載せたい写真を用意します。
写真はスキャナーを使ってパソコンに取り込みます。
スキャナーがない場合は、写真をデータ化してくれるサービスなどを頼りましょう。

写真の取り込みができたら、画像編集ソフトなどを使って、写真の加工をし、画像データを作成します。
カラーモードは「CMYK」に設定し、トリミングや色調補正など編集して、TIFFやJPEG形式で保存します。

その後、レイアウトソフトに画像を並べ、冊子データを作成します。
画像を並べる際には、どの画像をどこに配置するのか、分かるように名前をつけるなどしておきましょう。

冊子データができたらPDFで保存し、印刷をしましょう。

□おすすめの綴じ方(無線綴じ・中綴じ)をご紹介

ページ数が多いボリュームのある写真集におすすめなのは、無線綴じです。
線(ホッチキスや糸など)を使わずに綴じることから無線綴じと呼ばれます。

無線綴じとは、印刷された本文ページを1枚ずつ重ねて、背表紙部分に接着のりをつけ、最後に表紙で綴じる冊子の製本方法です。
無線綴じは、接着剤をつけるために一定の厚みが必要なので、少ないページの製本はできませんが、ページの多さには背幅を変えることで対応できます。

丈夫でしっかりとした冊子に仕上がるのも特徴で、背表紙ができるため、タイトルや撮影年月日などの情報も入れられますし、書棚での長期保管にも適しています。

ページ数が少ない写真集おすすめなのは、中綴じです。
中綴じとは、表紙と本文の用紙を一緒に重ねて2つ折りにし、真ん中の折り目部分をホッチキスで綴じる製本方法です。
背表紙がない分綴じ部分までページを開くことが可能となり、見開きで迫力ある写真を載せることができます。

中綴じは、ホッチキスで綴じられる紙の枚数でページ数が決まります。
一般的に8ページから48ページの範囲で作ることができ、パンフレットや同人誌などの製本に使われています。

□まとめ

この記事では、写真集の作り方、作成手順とおすすめの綴じ方について解説しました。
この記事が、写真集を作る方、写真集を作ろうと思っている方の参考になれば嬉しいです。
また、写真集作りを検討されている方はぜひ、協友印刷株式会社までご相談ください。