冊子のレイアウトの基本とは?見やすい冊子にするポイントも紹介します


会社のパンフレットやカタログなど、1つの冊子にまとめることができたら便利ですよね。
しかし冊子はページ数も多く、何からすべきかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、冊子の基本のレイアウト、作成手順について説明します。
レイアウトのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

□冊子の基本のレイアウトとは?

レイアウトとは、何をどこに配置するかということです。
レイアウトを考えるうえで気を付けるべき箇所を4つ紹介します。

1つ目は、マージンです。
マージンとは、それぞれのページの上下左右の余白のことです。
マージンが広いと、読者にすっきりとした印象を与えます。
文章量が多いと、ページ数を減らすためにマージンを狭くしてしまいがちです。

しかし、マージンが狭いと読みにくくなるうえに、裁断するときに文章が切れてしまう危険性があります。
そのため、A4サイズの冊子の場合は、最低でも15センチメートルのマージンを作るようにしましょう。

2つ目は、版面です。
版面とは、マージンで囲まれた、実際に本文や写真が入るスペースのことです。
一番上にそのページの見出しを大きく書き、その下に本文や写真を配置するのが一般的です。
写真に説明文がある場合は写真と説明文の配置場所を近づけるなど、視覚的に情報をとらえやすい配置を意識しましょう。
また、全ページの版面のサイズをそろえると、冊子全体に統一感が生まれ、読みやすくなります。

3つ目は、ノンブルです。
ノンブルとは、ページ番号のことです。
各ページの端、もしくは中央部分の下につけるのが一般的です。
ページ数の数え方としては、表紙を1ページ目とし、最初の見開きを2、3ページ目とすることが多いです。

4つ目は、インデックスです。
インデックスとは、索引のことです。
冊子のページ数が多い場合に、内容のまとまりに合わせて、ページの端に色分けしたマークを入れておきます。
分かりやすい例として、電話帳があります。
右綴じの冊子であればページの左端に、左綴じの冊子であれば右端にマークを入れると見やすいです。

□冊子の基本の作成手順とは?

冊子の作成手順を4つのステップに分けて説明します。
まず、企画を立てます。
企画を立てる段階で決めるべきことが6つあります。

1つ目は、サイズです。
サイズが決まらないと、写真や文章の内容量の検討ができないので、まずはサイズを決めましょう。

2つ目は、綴じ方です。
一般的に広く使われているのは、冊子の真ん中部分をホッチキスや針金で綴じる中綴じです。ほかにも、針金や糸を使わずに閉じる無線綴じや穴をあけてリングで留めるリング綴じなど、様々な綴じ方があります。
ページ数や、どのような完成イメージなのかで適した綴じ方が変わります。
また、縦書きの冊子は右綴じ、横書きの冊子は左綴じになります。

3つ目は、ページ数です。
おおまかなページ数を決めておくことで、内容の取捨選択がしやすくなります。
ただし、中綴じ冊子の場合は、ページ数を4の倍数にする必要があるので注意してください。

4つ目は、大まかな分量と構成です。
何をどのくらい載せるか、どういう順番で載せるかを決めておきましょう。

5つ目は、印刷部数、カラー、紙の種類です。
何部印刷するのか、カラーとモノクロの割合をどうするのか、紙の種類をどうするのかといったことは、最初に決めておきましょう。

6つ目は、制作スケジュールです。
印刷に必要な日数、印刷するデータの作成に必要な日数などを計算し、余裕をもって内容を作成できるようなスケジュールを組みましょう。

次に、台割を作ります。
台割とは、どのページに何について書くのか、についての一覧表のことです。
台割は、全体の流れを把握するために重要な資料です。

そして、台割に沿って原稿を制作します。
見やすいレイアウトを意識し、原稿を作成しましょう。

最後に、できた原稿をもとに印刷のためのデータを作ります。
データを印刷会社へ入稿したら、完了です。
当社は、印刷用データへの手直しも行っておりますので、Wordの原稿のままでも入稿していただけます。

□冊子レイアウトのポイントとは?

見やすい、読みやすいレイアウトにするために重要なことは、冊子全体を通して一定のルールを持たせることです。
文章の構成を決め、内容の統一感を出すことはもちろん、視覚的な統一感を出すことも重要です。
視覚的な統一感を出すために、本文のフォント、大きさ、太さ、それぞれのページのタイトルや見出しの大きさ、その配置をそろえましょう。
また、ページ数の表記場所、余白の大きさをそろえることも、見やすい冊子にするために重要なポイントです。

□まとめ

冊子はページ数が多いため、文章の構成に加え、レイアウトを考えることで視覚的な統一感を出すことが重要です。
当社には冊子づくりを20年以上行っている専門家が在籍しており、冊子づくりに関するご相談から、冊子の完成までサポートさせていただきます。
冊子に関するお悩みは、ぜひ一度当社にご相談ください。