書籍を作成する流れとは?原稿作成で注意したいポイントも紹介します


販売や記念としての保管を目的として、自分で書いた小説やイラスト、撮影した写真などを書籍にしたい、と思ったことはありませんか。
どのように作成されるのかということや、原稿作成の方法など、わからないことが多く断念してしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、書籍が作成される流れ、原稿作成の方法について紹介します。
また、原稿作成において注意したいことも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

□書籍作成の流れとは?

書籍作成の大まかな流れを6ステップに分けて紹介します。

1ステップ目は、内容決めです。
まず、小説を書くのか、写真集にするのか、詩集にするのか、という書籍の内容を決めます。
そして、小説であればどのような構成で書くのか、写真集であればどんなテーマの写真を載せるのか、詩集であればテーマとなる季節や場面をどこにするのか、というような全体を通してのコンセプトを決めます。

2ステップ目は、原稿作りです。
1ステップ目で全体の流れが決まったら、実際に書籍の中身を作成していきます。
小説や詩集に写真やイラストを挿入する場合は、どの写真を使うのか、どこに挿入するのかも決めながら進めるといいでしょう。

3ステップ目は、編集です。
完成した原稿を再度確認し、読みにくいところや構成が悪いところがないかを確かめます。
何度か読み返したり、自分以外の人に一度目を通してもらったりして、読みやすい原稿になっているか確認しましょう。

4ステップ目は、タイトルの決定、表紙デザインの作成です。
書籍の情報が視覚的に伝わるようなタイトル、表紙デザインにするのがおすすめです。
文字の大きさやフォントにもこだわりましょう。

5ステップ目は、校正です。
編集の段階では、読みにくいところがないか、校正が悪いところがないかを確認しました。
校正では、誤字脱字や、日本語の表現などを確認します。

6ステップ目は、印刷です。
完成した原稿データを印刷会社に依頼し、印刷してもらいます。
こうして書籍が完成します。

□原稿作成の方法は?

ここでは、2ステップ目の原稿作成について詳しく説明します。
原稿作成は、パソコンでも、手書きでもできますが、ここではパソコンでの原稿作成の方法について紹介します。

小説や詩集など、文字がメインの書籍を作る場合は、Wordでの原稿作成がおすすめです。
用紙サイズや余白、行間の設定などの本文のレイアウトが簡単にでき、そのレイアウトを保ったまま印刷できます。

写真集や雑誌のような、写真がメインの書籍を作る場合は、InDesignでの原稿作成がおすすめです。
複雑なページデザインを作成でき、文字を直接打ち込むことも可能です。
長い文章を挿入する場合は、Wordで別で文章だけ作成し、挿入するのもいいでしょう。
また、画像のトリミングやフィルター加工を行いたい場合は、画像編集ソフトを用いる必要があるので、注意してください。

当社で対応しているアプリケーションは、Adobe Illustrator CS5.5まで、Adobe Photoshop CS5.5まで、Microsoft word(windows)です。
原稿作成は、この3つのアプリケーションを用いて行ってください。

□原稿作成時の注意点とは?

原稿作成の時に迷いやすい、注意すべきポイントを5つ紹介します。

1つ目は、フォントです。
書籍の本文では、一般的に明朝体とゴシック体が用いられます。
小説や詩集など、文字がメインの書籍の場合は、明朝体を本文に用いることをおすすめします。
見出しや強調したい部分には、ゴシック体が向いています。

写真集や雑誌のような、写真がメインの書籍の場合は、作品の邪魔にならないフォントを選びましょう。
文字での情報もデザインの一部とするなら、写真やイラストのテイストに近いフォントを探してみるといいでしょう。

2つ目は、文字サイズです。
書籍の本文の文字サイズは、9から11ポイントが一般的です。
迷ったら、とりあえず9から11ポイントで原稿作成を進めてみましょう。

3つ目は、1ページの文字数です。
まず本のサイズを決め、次に文字の間隔と行間を決め、1ページあたりの文字数を定めます。
間隔が狭すぎても、広すぎても読みにくいです。
適宜調節しましょう。

また、ページの端ギリギリまで文字を配置すると、印刷を行う際に切れてしまう可能性があります。
ちゃんと印刷されたとしても、書籍として完成したときに読みにくくなります。
ページの上下左右には必ず余白を設けましょう。

4つ目は、綴じ方向です。
基本的に、横書きは左綴じ、縦書きは右綴じです。

5つ目は、著作権です。
自分が描いたイラストや自分が撮った写真ではないものを用いたい場合は、著作権に注意しなくてはいけません。

□まとめ

書籍作成において一番大切な段階が原稿作成です。
自分が作りたい書籍に合わせたアプリケーションをもちいて原稿を作成しましょう。
当社は、冊子印刷の専門会社です。

特殊な使用、サイズ、加工が可能で、お客様のこだわりを実現できます。
また、何度でも校正可能で、相談から冊子完成まで、専門家がしっかりサポートいたします。
冊子づくりのお悩みは、ぜひ一度当社にご相談ください。