プログラムの原稿はどう作る?写真やロゴを使用する際の注意点も紹介


演奏会や運動会などでプログラムを作成する担当になった、という方はいませんか。
大会を見に来られる方はもちろん、出場する人、アナウンスをする人など、その大会に関わる全ての人がプログラムを使います。
そのため、誰にとってもわかりやすいものにすることが重要です。
今回は、原稿の作成手順、作成時のコツなどを紹介します。

□プログラム原稿の作成手順を紹介します

*入れる情報を考える

まずは、プログラムに掲載する情報を考えていきます。
この時点では、まだ文章にする必要はありません。
箇条書きやマインドマップを用いて、掲載したい情報を自由に出していきましょう。

イベントの進行や各競技の内容などだけでなく、メンバーやチームの紹介といったほかのページでの掲載情報も同時に考えましょう。
ピアノ教室の発表会やクラブの試合のプログラムの場合は、勧誘のためのプロモーションになります。

*内容を絞り込む

1つ目のステップで自由に出したアイデアを絞り込んでいきましょう。
アイデアを絞るときには、大会や発表会のコンセプトを明確にしておく必要があります。

例えば、メンバーの卒業を祝うイベントであれば、卒業するメンバーからの挨拶のページや他のメンバーからの寄せ書きがあるといいかもしれません。
また、有名な方がゲストで登場される場合は、集客のためにしっかり情報を記載しましょう。

コンセプトと同時に、大会を見に来る人の想定も重要です。
例えば保護者がメインの観客になる場合、それぞれの種目に誰が出るのかを細かく記載しましょう。
また、メンバーそれぞれの顔写真と意気込みを掲載するページを設けると、大会終了後も持ち帰って保管したくなるようなプログラムになるのではないでしょうか。

*色・文字を決定する

まず、パンフレット全体を通したテーマカラーを決めます。
子どもが活躍するスポーツ大会なら、さわやかな水色や明るいオレンジ、高校生の発表会ならきっちりとしたイメージのモノクロ、というように、イベントの雰囲気が伝わるテーマカラーを設定しましょう。

次に、文章の縦書き・横書きと使うフォントを決めます。
英文を使ったり、改行・スペースを多く使ったりしたいなら横書きがおすすめです。
言葉の重みを出したい場合は縦書きがいいでしょう。

テーマカラーや文字は、ゼロから考えるのは大変ですよね。
そのため、ほかのプログラムを参考にすることをおすすめします。

□わかりやすいプログラムにするために押さえるべき2つのコツ

*様式を工夫する

プログラムの様式には、冊子と折り加工の2つがあります。
冊子には、ページをめくれば読み進められるというメリットがあります。
また、折り加工は広げて全体を見られるため、見たい情報を簡単に見つけられます。
様式で値段が異なる場合もあるので、予算も考慮しましょう。

*ページ割を工夫する

何に何ページ割くのかも重要なポイントです。
挨拶をプログラムの内容の前にするのか後にするのか、メンバー紹介を写真だけで終わらせるのか一言ずつコメントを掲載するのかなどを考えます。

ページ割を決めるときにはコンセプトも影響してきます。
あくまで1番のメインはイベント全体の進行情報ですが、2番目のメインとして何の掲載に重きを置くのかを考えながら進めていくとスムーズにページ割が決まるでしょう。

□写真やロゴを使うときの注意点とは?

写真やロゴを使うときには注意したいことがあります。
画像素材にはウェブ用と印刷用のものがあり、解像度が異なります。
解像度は、言い換えると画像の密度です。
1インチの長さにいくつのピクセルが入るかを、dpiという単位で表します。

解像度が高いと、画像サイズを大きくしたときによりきれいな画像に見えます。
印刷する画像は350dpi以上の解像度が必要です。
そのため、印刷用の画像を撮影するときは、必ず解像度を350dpi以上にするよう依頼しましょう。

使おうと思っている画像の解像度はどうやったら知れるのでしょうか。
OSがwindowsの場合は、調べたい画像を右クリックし、メニューのプロパティを選択します。
詳細タブをクリックして下にスクロールしていくと、解像度が確認できます。

OSがmacの場合は、調べたい画像をプレビューで表示し、コマンドキーと「i」を押し、一般情報ウィンドウを表示します。
そこに表示されるイメージのDPIが解像度に該当します。

また、背景・人物写真は、画像周囲に余裕を作るようにしましょう。
なぜなら、印刷と裁断の範囲が異なるからです。
そのため、印刷の範囲ギリギリまで人物が配置されていると、裁断時に切れてしまいます。

そして、裁断のサイズまでしか画像データがないと、裁断後に余白が出る可能性もあります。
余裕のある画像データを用意しましょう。

□まとめ

プログラムの作成は、コンセプトと大会を見に来る人の想定から情報を絞っていくと必要な情報を残していけます。
また、テーマカラーや文字などで雰囲気が伝わるプログラムに仕上げましょう。
そして、画像やロゴを使用する場合は、その解像度と写真の余裕を持たせることに注意してください。