わかりやすい報告書の書き方ー事業報告書編ー


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書き方が難しいと感じて困ることが多い事業報告書。

どのように事業報告書を書くと良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
でも、大丈夫です!!
事業報告書を分かりやすく書くためには大切なことがあります。

今回は事業報告書の書き方と分かりやすく書くために必要なことについて説明します。

■事業報告書の概要について

事業報告書に書かなければならないことは主に4つあります。

事業の概況、会社の概況、決算期後の会社の状況、決算数字です。
それぞれ詳しく見ていくと次のような項目が必要となります。
1)事業の概況
1. 事業の経過と成果
2. 会社が対処すべき課題
3. 設備投資の状況
4. 資金調達の状況
5. 営業成績および財産状況の推移
2)会社の概況
1. 主要な事業内容
2. 営業所及び工場
3. 株式の状況
4. 株主
5. 従業員の状況
6. 借入先
7. 取締役、監査役
3)決算期後に生じた会社の状況に関する重要な事実
4)決算数字

 

1)の事業の概況では業界の状況と今後、事業を伸ばしていくうえで、どのようなことをすべきなのか、あるいは、今後この業界は、このようになっていくことが予想されるので自分の会社はかくかくしかじかしていくつもりです、というようなことを記載します。
堅苦しいイメージがある1)の特に1. 2.ですが、あまり堅苦しく書く必要はありません。

ありのままを分かりやすい表現を用いて書きましょう。
また3.以降は表を用いて具体的な数字を示して説明し、不足部分は文章で補いましょう。

出来るだけ視覚でもわかりやすい状態に仕上げることが大切です。

 

2)の会社の概況ですがこれも無理に文章で示す必要はなく、一覧表形式で示すと分かりやすく伝えることができます。

1.の要項については定款の目的に事業の目的が書いてあると思いますので、それと同じことを書いて問題ありません。

株主の比率などもグラフを用いて視覚的にわかりやすく示しましょう。

 

最後に3)の決済後の会社の状況、何か重要な変化などですが、決算書は、決算日から2カ月以内に税務署へ申告書とともに提出することになっています。

事業報告書は、概ね決算日から2カ月後に作成して、金融機関などに報告することになります。

そこで、その2カ月の間に会社で起こったことの中でとりわけ重要なことを記載してお知らせすることになります。

新規の取引先と契約締結に至り、年間の売上高・利益はこれくらい見込めるなどといった情報を適宜表を用いて書きましょう。

なければ「該当する事実はございません。」という一行で済ませても問題ありません。

 

以上が事業報告書の書き方と、それぞれの項目について分かりやすく書くための方法でした。

事業報告書を分かりやすく伝えることで先方の負担も減らすことができますので、是非分かりやすい事業報告書を書いていきましょう。