手に取りたくなる小説本のコツ|表紙デザイン編


小説本の表紙デザインは、小説本のタイトルに並び、読者が手に取るどうかを判断するための重要な要素です。
表紙デザインによって作品への興味を沸かせたり、物語の雰囲気を伝えたりできます。
今回は、手に取ってもらえるような表紙デザインをつくるコツをご紹介します。

□テーマを考える

表紙デザインにはルールがありません。
表紙デザインは自由度が高く、それゆえに悩んでしまう方も多いかもしれません。
そうならないために、表紙をデザインするときは、まずテーマをはっきりさせましょう。
自分の書いた小説本の内容と表紙の雰囲気があっていると、読者に伝わりやすいだけでなく、作品全体の統一感も出ます。

□サイズと綴じ方を確認する

表紙をデザインする前に確認しておきたいのが、小説本のサイズです。
サイズを確認しておくことで、レイアウトやデザインの全体像を固めることができます。
小説本は一般的にB6やA6サイズ、新書版サイズです。
しかし、帯を付けると表紙の下から4~7mm程度は見えなくなるので、注意が必要です。
無線綴じ製本の場合は、背表紙ができるためその分の厚みも計算しておきましょう。

□タイトルのフォント

タイトルのフォントで小説のイメージも変わってきます。
フォント次第で、同じタイトルであっても雰囲気がかなり変わります。
最近はネット上に無料でダウンロードできるフリーフォントが溢れているので、小説の雰囲気に合うフォントを見つけてみましょう。

□色のイメージ

どのような色を表紙に使うかでも、その小説本のイメージは変わってきます。
たとえば、赤色を使うとにぎやかで華やかな印象に、青色を使うと静かで誠実な印象になります。
表紙を見た人が物語の内容を想像できるように、物語のイメージに合った配色を心がけましょう。

またタイトルと表紙の背景色のバランスにも注意が必要です。
タイトルを淡い色、または背景を似た色にすると文字が読みにくくなります。

□テンプレートやフリー素材を使う

デザインが苦手な方でも、テンプレートやフリー素材を使うことで簡単に表紙を作成できます。
テンプレートを使うと自分の小説本のタイトルや画像を入れるだけで、素敵なデザインの表紙を作れます。
また、フリー素材の写真をダウンロードして加工することでオリジナルの表紙を作れます。
ただし、どちらも商用利用を禁止していないかどうか利用規約を確認しましょう。

□まとめ

表紙を見た多くの人はそのデザインから小説本の内容を想像します。
小説本を魅力的するためにも表紙デザインは工夫したいですよね。
イラストレーターなどに依頼せずに表紙を自作するつもりの方は、作品をたくさんの人に知ってもらえるように表紙デザインのコツを押さえておきましょう。