初心者の方に向けて!小説の作り方をご紹介します


物語を考えたり、文章を書いたりすることが好きで自分で小説を作ってみたい、そんな風にお考えの方はいらっしゃいませんか?
しかし、小説を作りたいと思っても実際に小説を作るとなると、どのように作れば良いのか分からない方も多いと思います。
そこで今回は、小説の作り方をご紹介します。

□小説作りの流れ

まずは簡単に小説作りの流れをご紹介します。
1.ジャンルの決定 2.登場人物の決定 3.ストーリーの決定 4.プロットの作成 5.執筆 6.タイトルの決定 7.推敲 8.入稿 9.印刷 10.製本
大まかな小説制作の流れはこのような感じです。
1~3の順番は入れ替わっても問題はありません。
それでは、それぞれの段階でのポイントをご紹介していきます。

 

□ジャンルの決定、登場人物の決定、ストーリーの決定

小説作りをするときは、まずはテーマを決定することから始めると良いでしょう。
例えば青春小説、SF小説、推理小説などです。
この時、人間の出会いや別れ、成長などのテーマも合わせて決めておくとより一貫性のある小説になるでしょう。

次に決めたジャンルに沿って登場人物の決定をします。
登場人物の性格や口調、人称、生い立ちなどを細かく設定しましょう。
主要登場人物以外の登場人物の設定もしっかりと行うことで物語に深みが出ます。
簡単なイラストを描いてみるとより具体的な設定がしやすくなるでしょう。

登場人物が決まったら、どのようなストーリーにするか考えていきましょう。
自分が書きたいシーンをできるだけ詳しくメモに書き出していきます。
この段階で自分が書きたいシーンを多く書き出しておくことで後の段階であるプロットの作成がしやすくなります。

 

□プロットの作成、執筆

プロットとは小説を短くまとめた要約のことです。
いわば小説の設計図のようなものです。
ストーリーの決定の段階で自分が書きたいシーンが決まったら、詳細にストーリーを組み立てていきます。
自分が書きたいシーンをどのように繋いでいくのか考えましょう。
この段階でしっかりと自分の書きたい内容を固めることで、執筆の段階になってから自分が書きたい内容が分からなくなった、辻褄が合わなくなったなどということになりにくくなります。
登場人物が生きている舞台設定もしっかり行うことで執筆の工程で書きやすくなります。
プロットが完成したら、執筆の段階に入ります。

 

*執筆のルール

小説を執筆する上で気をつけるべきルールはたくさんあります。
ここでは基本のルールをいくつかご紹介します。

1.改行後は字下げをする
字下げとは1文字分スペースを空けることです。
2.ダッシュ記号と三点リーダーは偶数個をセットにして用いる
―と…は奇数個ではなく偶数個をセットにして用いましょう。
例えば、――――や……などです。
3.単位はカタカナで表記する
gや%などの単位は記号ではなく、グラム、パーセントなどのようにカタカナで表記しましょう。
4.セリフの中のセリフは『』を用いる
母親に「早くご飯を食べなさい」と言われたことをセリフにしたい場合は、「昨日の夜、母親に『早くご飯を食べなさい』と怒られた」のように『』を用いましょう。
5.二重表現を避ける
「頭痛が痛い」や「被害を被る」などは有名な二重表現です。
小説を執筆する上で二重表現は避けましょう。

 

*物語の展開

物語の展開方法は様々ありますが今回は2つの展開方法をご紹介します。

1つ目は「起承転結」です。
起は物語の導入部、承は転に向かって物語を進める部分、転は変化、結は結末、まとめを意味します。
起承転結を元に文章を作成するとまとまりのある文章になるでしょう。

2つ目は「序破急」です。
序は物語の導入部、破は物語において転換が起こる部分、急は結末、まとめを意味します。

物語を大まかに4つに区切りたい場合は起承転結、3つに区切りたい場合は序破急を用いると良いでしょう。

 

□推敲

執筆が完了したら推敲の段階に入ります。
推敲とは自分が書いた文章を読み返し、良くない部分を修正することです。
作者ではなく読者の立場に立って読み返すことがコツです。
誤字脱字がないかを確認し、分かりにくい表現や、辻褄が合わない部分があれば直していきましょう。

推敲が完了したら入稿の段階に入ります。
入稿とは、印刷会社に原稿を渡すことです。
最近ではデータによる入稿を行う場合が多いです。
アウトライン化(フォントを図形化する作業)が必要な場合がありますので事前に印刷会社に確認して下さい。

入稿が完了したら、印刷会社に印刷、製本を依頼しましょう。
小説はB6サイズに仕上がることが多いです。
紙の質感の要望や表紙には上質紙を用いたいなどの希望があれば、できるだけ詳しく伝えることで、自分の理想の小説ができるでしょう。

 

□まとめ

今回は小説の作り方をご紹介しました。
小説を書いてみたいとお考えの方は是非この記事を参考にしてみて下さい。
また、印刷や製本の際に、困りごとや相談したいことがありましたらお気軽に当社までご相談下さい。
経験豊富な専門家が手助けをさせて頂きます。