学会誌、セミナー資料、カタログの原稿(データ)を作る際のポイントをお伝えします!


セミナー資料、カタログ、学会誌の原稿をどのように作れば良いのか、お悩みの方はいらっしゃいませんか。
あらかじめ、ポイントを知っておくことで、印刷の時の失敗を防げます。
是非、この記事を参考に、原稿作りをしてみてください。

□セミナー資料、カタログ、学会誌それぞれの原稿の作り方

 

*セミナー資料の場合

セミナー資料を作成する場合には、3つのポイントを押さえましょう。

1つ目は、ゴールを明確にしておくことです。
セミナー資料を作成る場合には、闇雲に書き進めることはお勧めしません。
資料を書き進める前に、セミナー資料の読み手にどのような内容を伝えたいのかを明確しましょう。
ゴールが明確になることで、情報の取捨選択が行えるようになり、全体を通して見やすい資料を作成できます。
また、資料の読み手にとっても、何に注意して読み進めれば良いのか明確になるため、理解しやすい資料になるでしょう。

逆に、ゴールが不明瞭になってしまうと、資料を書く際にもまとまりを付けられず、苦労するでしょう。
また、読み手にとっても、何を言いたいのか、意図が伝わらない文章なってしまう危険性があります。

セミナー資料を作成する際には、ゴールの明確化を意識してみてください。

ポイント2点目は、情報量を抑えることです。
セミナー資料は沢山情報があれば良いわけではありません。
読み手に取って必要な情報をできるだけ洗練して、伝えるのがセミナー資料の役割です。
セミナーに参加したものの、情報量が多すぎて、結局相手に何が重要なのか伝わらなければ意味がないですよね。
そうならないためにも、情報をそぎ落とし、記憶に残してほしい情報だけを選択し、資料に載せましょう。

特に、セミナーは資料の情報だけでなく、発言者がいるため耳からの情報もあります。
補足的な説明や重要ではないが伝えたい情報は、資料に載せず、言葉で伝えると良いでしょう。

ポイント3つ目は、流れを意識することです。
セミナー資料の流れは非常に重要です。
いくら伝えたい内容が明確になっていたとしても、流れにうまくのせられなければ、相手には伝わらないものです。
このような事態にならないためには、セミナーの全体像を、事前に把握しておくことが大切でしょう。

セミナー全体の流れを意識することで、話の緩急を付けられるようになり、資料の読み手にどこが重要かを判断してもらいやすくなります。

セミナー資料を作成する場合には、ゴール、情報量、流れを意識して作ってみてください。

 

*カタログの場合

カタログの原稿を作る際には2つのポイントを押さえましょう。

1つ目は、デザインの方向性です。
カタログ資料は、普通の文章と異なり、写真やイメージ図が中心になります。
そのため、デザインが商品や伝えたいもののイメージを決めることになります。

例えば、高級な商品をアピールしたい場合には、黒を基調とした色合いに統一すると、引き締まった印象を与えられるでしょう。

また、逆にカラフルな色でデザインを考えると、子どもや女性向けの印象を与えます。

このように、アピールしたい商品がどのような特徴をもっているのかを考えて、それに合ったデザインを決めていきましょう。

仮に、商品とは全く異なるデザインで作成してしまった場合、商品に価値があっても、カタログの読み手に伝わらないことがあります。

カタログを作る際には、このデザインの方向性を特に意識して作成しましょう。

2つ目は、優先順位を決めることです。
カタログの原稿を作る際には、掲載する商品の優先順位を明確化しましょう。
カタログは見出しになる部分やあまり読まれない部分など、カタログ1冊でも、読み手の緩急があります。

カタログのどの部分に、商品を載せれば一番目立つのか、1番目立たせたい商品は何なのかを明確にしておきましょう。

商品データを番号順に掲載するだけでは、カタログの読み手にとって、1番お勧めする商品が伝わりにくいです。

原稿を作る際には、カタログのデザインと掲載する優先順位に注目して作成してみてください。

 

*学会誌の原稿の場合

学会誌を作成する場合のポイントは2点あります。
それぞれについてみていきましょう。

1点目は、背表紙です。
学会誌は、多数の論文を掲載するため、文章量やページ数が多くなります。
ページ数が多くなると、冊子を綴じた際に真ん中部分が開きにくく、読みにくいことがあります。

このような場合に、グラフや重要事項が真ん中に配置されていると、読み手に伝わらないことがあるでしょう。
そうならないためにも、最低でも周囲3ミリ以上の空白を設けるようにしましょう。

また、ページ数が多くなるようであれば、余白を増やすと良いでしょう。

ポイント2点目は、解像度です。
学会誌に掲載する画像やグラフの解像度に注意が必要です。
原稿作成時には、問題なく表示されている画像やグラフでも、実際に印刷すると不明瞭になったり、ギザギザが入ったりするかもしれません。

それは、画像やグラフの解像度が関係しています。
一般的にインターネットにある画像は96ドットパーインチと言われています。
しかし、印刷する画像の場合は、最大350ドットパーインチ必要な場合があります。

どの程度の解像度あれば印刷できるのか、印刷会社に事前に問い合わせておくと良いでしょう。

 

□まとめ

今回は、セミナー資料、カタログ、学会誌の原稿の書き方についてまとめました。
資料によってそれぞれ特徴がありますので、ポイントを押さえて資料作成をしてみてください。