セミナー資料を作る際に注意すべきポイントとは?


セミナーとは講師の指導のもと、特定のテーマについて参加者が能動的に勉強する場になります。
そのため、参加者同士の意見を交換や、講義を円滑に進めるためにもセミナー資料は重要なポイントになります。

そこで今回は、セミナー講師に向けてセミナー資料の作成で注意すべきポイントについて解説します。

◻︎対象と目的を決めよう

 

セミナー資料を作る前にどのようなセミナーにするか明確にしておく必要があります。
したがって、最初にセミナーの構成としてその対象と目的について決めておかねばならないでしょう。

つまり、開催するセミナーが「誰の」ための「何を得る」ためのものかを設定するといったことです。

その対象者像も「出版社の営業部長」「売り上げ目標の達成のため、新規のお客様をテレアポで獲得したい」などといった具体的なものが望まれます。

明確な対象者像を設定しておくことでより明確な目的を設定できるでしょう。

また、対象者を明確なものにするためにも、「業務経験が5年未満の方は難しい内容かもしれません」といったように対象者とは真逆のイメージをするのも良いかもしれません。

このように明確な対象と目的を設定しておくことで、セミナーの全体像が見えてきます。

 

◻︎伝えるポイントを大きく分けよう

 

セミナーの全体像が見えてきたら、伝えるポイントを一言で書き出していきます。
ここでの注意点はこれらのポイントをセクションで大きく分けるといったことです。

60分であれば3〜4セクション、45分であれば2〜3セクションあたりが望まれるでしょう。
このように小さいポイントと大きいセクションという形で整理します。

その際に各セクションの役割とどのようなことを伝えたいのかといったことを明確にしましょう。
常に目的と照らし合わせて考えることをおすすめします。

セミナー講師の中には、知識量や経験値が高い方が多いです。
そのため、一つのセクションの中に情報を詰め込みすぎてしまう方もいるでしょう。

その結果、本来の目的を達成できず、参加者が消化不良になってしまうことがあります。
このような失敗をしないためにも、目的と照らし合わせながら大きいセクションと小さいポイントを分けましょう。

セミナーは時間が限られているので、伝えたいテーマ内容を一目でわかるようにシンプルにまとめることが重要になります。

 

◻︎スライドの構成を考えよう

 

伝えたい内容が決まったら、早速資料作りに取り掛かりましょう。
作成を行う際には、PowerPointやKeynoteといったソフトで作ったスライドを用いる場合も多いのではないでしょうか。

その際に注意すべき点をここでご紹介します。

スライド資料の構成は一般的に「序論」「本論」「結論」になります。
序論で自己紹介、セミナーの目的を説明し、本論でセミナーの具体的な内容を説明しましょう。
結論では、本論をまとめ、整理します。

序論で自己紹介をすることで、講師の背景やキャリアを知ることができ、参加者の意識を向けさせることができます。

また、セミナーの目的を最初に入れておくことで、参加者が流れを把握でき、自分のメリットを確認できるでしょう。

さらに、結論でまとめ・要約を入れておくことで講師の伝えたいポイントが強調されるため、参加者の頭の中で内容が整理されます。

このような効果が序論と結論にはあるので、この流れに沿った構成で資料を作ることをおすすめします。

 

◻︎スライド資料で注意すべきビジュアルとは?

 

セミナー資料において内容は大事な要素の一つですが、見せ方も重要なポイントになります。
その際に、スライドの文体、ビジュアルには注意しておきましょう。

まず、セミナーの流れを円滑にするためにも、スライドとスライドの接続詞には注意しましょう。
「具体的には」「一方」「実際は」といったようにスライド間のつなぎを意識した接続詞を明確にしておくことで、聞き手の頭にストーリーが浮かびます。

このつなぎを意識していないと、ストーリーをイメージできないため、聞き手の理解が追いつかず、そのスライドから何も得られないといったことが起きるかもしれません。

そのため、スライド間の接続詞は内容面で重要なポイントの一つになります。
また、うまく接続詞が入れられない場合は、スライドの構成をもう一度考え直してみましょう。

次に、セミナーの対象者に合わせて文体を使い分けましょう。

対象者が高齢者中心の場合には敬語の使い方に気をつけ、失礼のない文体を意識したり、若年層の場合は漢字表記を避けたりして、カジュアルな文体にします。

この他にも、外国人が多いと予想されるセミナーには英語表記も必要になるかもしれません。
このように、セミナーの参加者の属性によって意識すべき文体は異なります。

最後に、スライドで資料を作る際には文字の大きさにも注意しましょう。

小さすぎて見えない文字は目に入っても、頭に入らない場合が多いです。
確実に伝えたい内容は24pt以上のフォントサイズを心がけましょう。

 

◻︎まとめ

 

あくまでも、セミナー資料は講演を補助するためのツールです。

構成や文体を意識しながらも、内容を詰め込みすぎず、シンプルさを心がけると良いでしょう。
セミナー資料を作成し、印刷をご検討されている方は、ぜひ、協友印刷にご相談ください。