自分が生きていた証を残せる自叙伝の作り方をご紹介します!


自叙伝の作成をお考えの方はいませんか。
自叙伝は人生の振り返りにとても役立ちます。
それを書くことによって、体験した当時はマイナスな印象だった出来事が、意外と良い経験だったと捉え直せることがあります。

今回は、自叙伝の作り方を紹介します。

□自叙伝のメリットとは

まずは、自叙伝を作るメリットを6つ紹介します。

1つ目は、自分の生きてきた証を残せることです。
生きているときの体験は、残そうとしない限り消えてしまいます。
自叙伝を作ることで、自分の体験したことを形に残せるでしょう。

また、それは、家族や知人、さらに子孫にまで伝わるものであるため、生きた証となります。

さらに、それは後世の人々が自叙伝を歴史的な観点から価値があるものとみなし、貴重な資料として扱われる可能性もあります。

2つ目は、自分を改めて捉え直せることです。

自分自身の体験を記述することは、自分という人間を改めて認識すると同時に、過去の体験の再解釈につながるでしょう。
例えば、後悔や挫折というような体験でさえも、改めて捉え直すことでその解釈が変わっていきます。
そのような体験をしたときはそれらに対してマイナスな評価を下しがちですが、改めてそれらを捉え直すことで、新しい側面を発見できます。
この新しい側面の発見は、今後の人生を豊かにするための材料となるでしょう。

3つ目は、生きがいを再度取り戻すきっかけになることです。

忙しない日常の中で、ついつい忘れがちな自分の好きなことや得意なことを再び再発見できるかもしれません。
このような自分自身の内面の発見も、今後の人生を豊かにするための材料となるはずです。

4つ目は、自分を好きになるヒントをもらえることです。

自叙伝を書いたとしても、自分の体験には価値がないため、後世に残るような価値を残せないとお考えになる方は多いかもしれません。
しかし、自分自身の人生での全ての経験と同じようなことを、他者は経験することは不可能であるため、自叙伝には、唯一無二の価値があります。
例えば、子どもから大人になるまでの挫折から学んだこと、あるいはその後の体験などは、個人の歴史であるため、他の人が同じようなことを体験することは不可能です。

そのような体験が今につながっていると再認識できるため、自己肯定感や自尊心が高まり、自分を好きにヒントを自叙伝を作成する過程で見つけられるでしょう。

5つ目は、価値観を取り戻せることです。

忙しい日常の中で、生活の優先事項が、周囲への気づかいや仕事、家族との関係などになってしまい、自分は一体何がしたいのか、自分の価値観がわからないというような感覚になっている人は多いのではないでしょうか。
自分の過去を振り返ることで、忙しい生活を送ることによって見失ってしまった自分の特徴を見つけられます。
そのようなことを再発見することは、今後の人生において道標となる価値観を定められることにつながるでしょう。

6つ目は、コミュニケーションツールになることです。

自叙伝には、自分のことだけではなく、今まで関わってきた多くの人々が含まれています。
そのため、自叙伝を作成することで過去の人間関係が洗い出せ、今までに関わってきた人たちとの会話の始まりを発見できます。
今まで交流を断っていた人たちとのつながりが蘇るかもしれません。

□自叙伝の作り方とは

自叙伝を作るステップは5つあります。

1つ目は、簡単な年表を作ることです。

人生を振り返り、年代を追って書き出してみましょう。
例えば、幼少期の出来事、小中学校時代の出来事、社会人になってからの出来事、趣味や家族などを書き出してみます。
このような年代に沿って書き出してみると、時系列で過去を振り返られます。

2つ目は、年表を充実させることです。

日記や母子手帳、アルバム、卒業アルバムや成績表、給料明細、家計簿のような資料を使い、年代ごとの記録を詳細にしていきましょう。
また、各年代の社会情勢がわかる年表を参考することによって、当時の出来事を鮮やかに思い出すことがあります。
各年代の社会情勢の内容を、年表に書き加えていくと、自分の年表をより詳細にできます。
年表の項目としては、誕生、家族、出身地などの生まれると同時にできる経歴が挙げられます。

さらに、保育園または幼稚園、小学校、中学校、高校、専門学校や大学、就職などの、進路に関する項目も挙げられるでしょう。

また、結婚や子どもについてなどの大人になってからの所帯に関する項目も挙げられます。
定年後の生活、晩年をどう過ごしたいかなどの老後に関する項目も書いておくと年表は充実します。

3つ目は、年表からテーマを作ることです。

今まで経験した全ての出来事を書き記すことは難しいため、人生のターニングポイントとなった出来事を主要テーマとします。
項目の数としては、20〜30程度が良いでしょう。

4つ目は、主要テーマを記述してつなげていくことです。

年表の内容を膨らませるために、自由につなげていきましょう。

5つ目は、原稿を他の人に読んでもらいフィードバックをもらうことです。

理解しにくい箇所やもっと膨らませたほうが良い内容などの、書いている本人は気づかないことを指摘してもらえます。

□まとめ

今回は、自叙伝の作り方を紹介しました。
自叙伝を作成する際には、今回の記事を参考にしてみてください。