書籍を作成する際に参考にしてほしいポイントについて解説します


書籍を制作してみたいとお考えの方はいらっしゃいませんか。

1から本を作るとなると、どういったところに気を付けて書いていけば良いのか分からないですよね。

そこで今回は、書籍を制作する際に参考にしてほしいポイントについて解説します。

□本づくりにおける役割分担について

書籍を作っていく上で大切なのは分業です。

役割を分担することで、作業を効率的に行えて、質の高い書籍を発行できます。

ここでは、主に7つある役割について解説していくので参考にしてみてくださいね。

まずは、著者です。

本を作る上で最も大切な役割は著者です。

書籍の大元となるコンテンツを持っている著者がいないと、本は生まれないでしょう。

次に、制作までの工程を決めて、完成までを取り仕切っていく編集者です。

その本の制作を著者と一緒に企画し、書籍化までの戦略を立て、実行するのが編集者の役割です。

ライターも大切です。

著者が書くことに慣れていないと、膨大な時間をかかって、原稿を書き進められなくなってしまうかもしれません。

そういったことを補填し、補助するのがライターの役割です。

著者から書籍で述べたい・伝えたいと思っていることを聞き出して、活字化するのがライターです。

原稿がまとまると本のデザインに入ります。

そこで活躍するのがデザイナーで、ここをどう工夫するかで書籍の売れ行きに大きな変化を与えます。

もちろん、売り上げ目的で出版する書籍でなければ、そこまでデザインにこだわることはありません。

書き上げた原稿や書籍内容をチェックする校正、校閲者も必要です。

原稿の内容に誤字脱字がないかどうかや、誤りや不適切な表現がないかをチェックする専門家です。

校正は文字や表現をチェックし、校閲で事実関係や使用されているデータなどまで踏み込んだチェックを行います。

せっかくまとめ上げた原稿内容を校正校閲なしで出版してしまうと、後でデータや表現に誤りが見つかり大問題になる可能性もあるので注意してください。

出版社もしっかり選ぶようにしましょう。

出版社は書籍を完成させて、責任を持つ主体になります。

信頼できる出版社を選ぶようにしてくださいね。

最後は書店です。

もちろん、書店で販売する予定がなく、ただ配る予定だけなら必要ありません。

最近では、街の書店だけではなく、Web上でも本を販売できるので、そういった選択肢も参考にしてみてくださいね。

□書籍製作の一連の流れとは

上記では書籍制作の役割分担について解説しました。

ここからは、書籍制作の一連の流れについて解説します。

まずは、企画書作成です。

どんな本を作りたいかなどを考えるところから始めます。

ここでいかにアイデアを具体化させられるかがポイントとなるでしょう。

次は著者へのアプローチです。

社内で企画書が採用されたら、実際に書いてほしい著者に向けて、ご自身の企画で書いてほしい旨を伝えてみましょう。

無事に著者からこの企画で本を書いてみたいとの返事をもらえれば、次は本の設計図・戦略図を立てていきます。

これは目次作成のようなもので、本全体の見取り図を作るようなものです。

著者と本の内容について、さらなるすり合わせを行っていく大事なプロセスなので、しっかり取り組むようにしてくださいね。

そして執筆していただき、その後に原稿を整理していきます。

校正者や校閲者を採用して、誤字脱字がないか、本の内容や展開の仕方などをしっかり読み込んでチェックしていきましょう。

それが完了すると、本文のレイアウトとデザインに取り組みます。

誰を対象としたかによって、本のデザインは異なってくるでしょう。

本の表紙デザインはしっかり検討するようにしてください。

どんなタイトルにするのか、著者をどのように強調するのか、表紙カバーと本の表紙はどれくらいデザインを変えるのか、さらに、本の帯にはどういったキャッチコピーを含めるのかなどをしっかり決めましょう。

そしてこれら全てを丁寧に行うと、書籍制作が終了し、書籍が完成します。

□本を書くメリットとデメリットについて

書籍を制作することで得られるメリットとデメリットとはどのようなものなのでしょうか。

まず、メリットから解説していくと、本を作ることでブランディング効果や告知効果のアップが期待できます。

ただし、デメリットとしては本は年間に7 万冊以上新規で出版されているので、かなり対策をして書籍制作に取り組まないと、大々的なブランディング効果は期待できません。

紙の本は近年電子書籍に置き換わってきている傾向にありますが、それでも需要のある媒体です。

ネットで情報収集しない層はまだたくさんいます。

そういった層も含めて幅広く宣伝を行うなら、書籍を制作するのはメリットです。

□まとめ

今回は書籍を制作する際に参考にしてほしいポイントについて解説しました。

書籍を制作するのは根気がいりますが、それを乗り越えるとその膨大な作業に見合った効果を期待できます。

是非参考にしてみてください。