問題集の作成をお考えの方へ!作り方をご紹介します!


「問題集を作りたいが、大きさや厚さなど、どうすれば良いか分からない」
このようなお悩みをお持ちの方は多いでしょう。
内容の方向性に関してお悩みの方も多いでしょう。
そこで今回は、「製本方法」と「問題集を作るときのポイント」を解説します。

□製本方法をご紹介

製本方法には、「無線綴じ」と「中綴じ」の2種類があります。
ここからは、それぞれの製本方法の特徴とどのようなものに向いているかをご紹介します。

*無線綴じの特徴と使用方法

無線綴じの特徴は「強度」にあります。
中綴じに比べて丈夫であり、本がばらばらになりにくいです。
そのため、長期間使用する本には無線綴じを採用すると良いでしょう。

具体的には、量の多い問題集や教科書は、無線綴じで作成した方が良いです。
また、強度によりこだわりたいときは、表紙にコート紙を採用すると良いでしょう。

注意点として、無線綴じは中綴じに比べ高価です。
問題集や教科書でもページ数が少ないものには採用しないといった工夫が求められます。

*中綴じの特徴と使用方法

中綴じは、紙の中央をホッチキスで止め、半分に折る方法です。
ホッチキスで綴じるため強度は期待できませんが、安価であるという特徴があります。
そのため、問題集の解答といったものに採用されることが多いです。

もう1つの特徴として、中綴じはしっかりと開けます。
そのため、書き込みが必要な本には適しており、漢字ドリルや計算ドリルなどにも採用されやすい製本方法です。

*無線綴じも中綴じも使わない例

製本方法は、以上のように「無線綴じ」と「中綴じ」の2種類があります。
しかし、これらの方法を利用しないケースもあります。
それは、「何度も見直す教材」のケースです。
このような教材に関しては、PP加工ポスターを利用しましょう。

以上が製本方法です。
教材の利用方法によって使い分けるようにしましょう。
中でも問題集は、ページ数や使う期間によって製本方法を考えると良いです。

□問題集を作るときの5つのポイント

1つ目は、「1つの分野に特化すること」です。
様々な分野を1つの問題集に載せることのデメリットとして、解説が薄くなりがちという点があります。
また、学習者にとっても、分野が絞られている問題集のほうが学びやすく、深く学べることが多いです。

2つ目は、「見た目を意識すること」です。
問題集の文字が読みにくいことは、内容の理解を妨げます。
空白の部分を上手に取り入れることも、読みやすさに関わってきます。

また、文字の色のバリエーションを多くしすぎないことも大切です。
このように、読みやすさという観点から見た目を意識すると良いでしょう。

3つ目は、「売られている問題集の分析」です。
市販の問題集のうち、よく売れているもの、あまり評価されていないものをそれぞれ比較、分析してみましょう。
良い問題集の共通点が見えれば、自分が問題集を作る際にも役立ちます。
逆にあまり良くない問題集の共通点が見えると、「このような問題集はいけない」と反面教師になります。

このとき、ネットでも検索してみることをお勧めします。
実際に使用した人のレビューを知れるからです。
ここにおいても、良い点と悪い点のそれぞれを分析すると良いでしょう。

4つ目は、「問題集の対象とする人の明確化」です。
問題集を利用する人は、子供から大人まで様々です。
そのため、対象となるのはどんな人物像かを明確化し、構成を合わせる必要があります。

たとえば、小さな子供が問題集を読むと想定した場合、文字を大きくしたりイラストを取り入れたりといった工夫が必要となります。
一方で専門的な問題集を作る際は、論理構造をはっきりさせるといった工夫が必要になるかもしれません。

問題集の対象となる人の想定は、最初に行うようにしましょう。
方向性が定まらないまま問題集を作成すると、後から修正することは困難になり易いためです。
とりあえず手を動かしてみるというよりも、まず対象の明確化を行うようにしましょう。

5つ目は、問題集のフレームを決めることです。
1つの着眼点としては、「書き込み式にするかどうか」というものがあります。
アウトプットに向いている書き込み式ですが、復習しにくいという欠点もあります。

また、「問題集のサイズをどうするか」という視点でも問題集のフレーム決めができるでしょう。
たとえば、小さいサイズだと持ち運びしやすい反面、机で勉強する際に見にくいといった欠点もあります。

これらの他にも様々な着眼点のもとに、問題集のフレーム決めは可能です。
問題集の目的に沿って考えるようにしましょう。

□まとめ

今回は、問題集の作り方をご紹介しました。
製本方法に関しては一般的に、問題集の厚さによって「中綴じ」か「無線綴じ」かを選ぶと良いでしょう。
また、問題集を実際に作成する際は、まず「誰が」「どんなときに」使用するかを想定しましょう。
そして、学習者が読みやすい問題集を目指しましょう。