インデザインで原稿を作る方法は?イラストレーターとの違いも説明します


印刷物のレイアウトはどのようにしたら良いか悩むものです。
そういった方のために、印刷物のレイアウトデザインに特化したソフトウェアの一つにインデザインがあります。
今回はインデザインとは何か、インデザインでの原稿作成方法やイラストレーターとの違いを解説します。

□インデザインとは?

インデザインとはDTP用のレイアウトソフトウェアのことです。
ページ数が膨大なパンフレットやカタログなどの冊子を作る際に役立つソフトと考えて良いでしょう。
イラストレーターやフォトショップなどのソフトと同様にDTPやデザインに強い会社であるアドビシステムズという会社が発売しています。

印刷用のデータを作るときは、多くのデザイナーがイラストレーターを使用しています。
イラストレーターとインデザインのツール名や操作方法はかなり似ているため、使用感もそれほど変わらないと言えるでしょう。

しかし、インデザインには複数のページをレイアウトできる機能が用意されています。
それらは「ページレイアウト」と呼ばれています。

また、イラストレーターが得意としているのは、以下の3つです。

・マスターページを活用したページレイアウト
・ページ数が多い冊子、カタログ、小説、学術書、ポートフォリオなど
・画像やテキスト量が多いチラシ、パンフレット、リーフレットなど

ここで、マスターページとは複数ページに共有のレイアウトデザインを適用できるものです。
このように、インデザインは複数ページで共有のレイアウトデザインを適用して製作することを得意としています。
イラストレーターが得意とする分野を活かして作業することで、より効率的に作成できるでしょう。

□インデザインでの原稿作成方法は?

以下では、実際にインデザインを使用する方法をご紹介します。

まず、インデザインを起動すると新規ドキュメントのダイアログが並んでいることを確認できます。
ページ数やサイズを設置すると「レイアウトグリッド」と「マージン、段組」の2種類のボタンが出てきます。
それぞれについて簡単に解説します。

レイアウトグリッドとは背面にある緑色の枠のことで、設定値を変えることで、枠の位置や大きさが変化します。
この設定値はレイアウト作業を進める上で、大変重要であるため慎重に決めましょう。
また、書籍や雑誌のように指定されたフォーマットがある場合は、あらかじめ書式を設定できます。
作業量が減り、効率的に進められるでしょう。

また、「マージン、段枠」ボタンを選択するとマージンと段枠を設定できます。
数値を確定することで、新規ドキュメントを作成できるようになります。

次に、テキストの入力作業となります。
テキストフレームにはマス目のない「プレーンテキストフレーム」とマス目がある「フレームグリッド」があります。
プレーンテキストフレームはテキストを入力すると書式は変更されないまま貼り付けられます。

一方で、フレームグリッドは書式を変更して貼り付けられます。
そのため、あらかじめフォントや書式、サイズを設定しておくと毎回書式を設定する必要がなくなります。
用途に合わせて、どちらを選択するか判断すると良いでしょう。

□インデザインとイラストレーターの違いとは?

冒頭でもお伝えしたようにインデザインと似たようなソフトウェアとしてイラストレーターが挙げられます。
インデザインとイラストレーターは何が違うのかと疑問に思う方も多くいらっしゃるでしょう。
両者の最も大きな違いは、インデザインは書籍や雑誌などの冊子もののレイアウトとページデザインに特化したソフトウェアであるということです。

しかし、インデザインがあればイラストレーターは必要ないというわけではありません。
ロゴやイラストの作成などは、イラストレーターを使った方が簡単にできます。

インデザインはイラストレーターで作成したオブジェクトやフォトショップで加工・編集した写真などを作成ページに配置します。
つまり、他のグラフィック系ソフトウェアと連動しながら利用するということです。

また、インデザインはイラストレーターのようなグラフィックソフトとしての側面と
ワードやエクセルなどのテキスト編集ソフトの側面を持ち合わせています。
そのため、図版とテキスト版の両方を組み合わせてレイアウトできる非常に便利なツールなのです。

チラシやパンフレットなどをイラストレーターで作成するデザイナーもいますが、冊子が何ページにも及ぶ書籍や雑誌などの編集では必須と言えるでしょう。

□まとめ

今回はインデザインとは何か、インデザインでの原稿作成方法やイラストレーターとの違いを解説しました。
インデザインはDTP用のページレイアウトソフトで、ページ数が膨大な冊子を作る際に役立つソフトウェアです。
イラストレーターとインデザインのそれぞれの特徴を活かして作成すると良いでしょう。
ページ数が多い冊子の印刷を検討されている方はぜひ当社にご相談ください。