いい問題集の作り方は?おすすめの製本方法も紹介します


学生時代や趣味の資格を取るときに、問題集を使った経験がある方も多いでしょう。
馴染み深い問題集がどのように作られているかご存じでしょうか。
今回は、いい問題集の作り方と作る上でのコツ、問題集におすすめの綴じ方と用紙、問題プリントの作り方をご紹介します。

□いい問題集の作り方は?書き方のコツを紹介

まず、問題集にはさまざまな種類があります。
学生の日ごろの学習をサポートするためのものや、受験対策用の問題集、資格や検定の問題集などがあります。
クイズや将棋など、趣味に関する問題集もあります。

そして問題集を作る上で欠かせないものが、解答集です。
問題を解くだけではなく、答えを確認して解き方や学びを深めることが重要です。
一冊の本にまとめても、別冊として用意しても構いません。

問題集は、自分の現在地の確認をする上で重要なものです。
そのためには、その状況に合った問題を解く必要があります。
例えば小学生向けの問題集に高校範囲の問題を取り入れても、たいていは解けないでしょうし、解答を読んでも理解できないでしょう。

問題集は使う人の学習をサポートするものであるため、学習意欲を下げないように、問題集の中身のレベルを一定にしましょう。
学習意欲は人によってさまざまですし、分野によっても分かれるでしょう。

しかし、難しい問題を解決したり、知らないことを知ったりすることは本来楽しいものです。
その楽しさをたくさん実感してもらえるような問題集にすれば、使う人の学びを最大限サポートできるでしょう。

□問題集におすすめの綴じ方・用紙を紹介

問題集は頻繁に使ったり持ち運んだりするため、ある程度の頑丈さや軽量さが求められます。
そこで気を付けたいポイントが、製本方法や用紙です。
問題集におすすめの綴じ方と用紙の種類をご紹介します。

*おすすめの綴じ方

問題集におすすめの綴じ方は、中綴じ製本と無線綴じ製本の2種類です。

中綴じ製本とは、印刷した用紙を重ねて中心で二つ折りにし、折った部分を針金や糸で綴じる方法です。
用紙の中心部分で綴じているため、冊子の根本から簡単にページを開けられます。
ページ数の少ない小冊子やカタログ、週刊誌などによく使われます。

無線綴じ製本とは、本文が書かれた紙を1枚ずつページ順に重ね、背に接着剤を付けて表紙でくるむ製本方法です。
一定の厚みがないと接着剤を付けられないため、製本にはある程度のページ数が必要です。
無線綴じ製本は、根本の接着剤部分の強度が強く、しっかり綴じられることが特徴です。
ページ数が比較的多く強度が必要な場合におすすめです。

*おすすめの用紙

問題集におすすめの用紙は、上質紙、コート紙、マット紙の3種類です。

上質紙とは、表面をコーティングしていない、光沢やツヤのない化学パルプ配合率100%の用紙です。
白色度が非常に高く、高級感のある仕上がりになります。
視認性が高いため、写真よりも文章がメインの冊子や本文が多い冊子に適した用紙です。

コート紙とは、光沢や滑らかさを高めるために表面が塗料でコーティングされた用紙です。
インクののりが非常に良く、人の目を引く効果があります。
写真が発色良く印刷されるため、カラー印刷物におすすめです。

マット紙とは、表面の光沢を抑えた用紙で、落ち着きのある上品な印象を与えます。
サラッとした質感で気品ある雰囲気を演出できることが特徴です。

□問題集の効果を引き出すために問題プリントも作成しましょう

*問題プリントの作り方

問題プリントを作るときはまず、用紙、文字、余白のサイズ、書体、ふりがなの有無、名前記入欄の有無を決めておきましょう。
基本のフォーマットを決めておけば、今後も問題プリントを作成する場合に便利です。
また、生徒にとっても見やすくなるというメリットがあります。

*問題プリントを作るコツ

問題プリント作成のコツは、問題番号をつけること、問題形式は問題集と統一すること、未修の語彙や文法を使わないことの3つです。

問題番号をつけておくことで、黒板を使って答え合わせをする際も混同せず、スムーズにできます。
また、問題形式を問題集と統一することで、生徒が解答の仕方に戸惑うこともなくなります。
そして、未修語彙や文法を使わないようにしましょう。
もしどうしても使わないといけない時は、あらかじめふりがなを振っておくことで、生徒も理解しやすいプリントになり、スムーズに授業を進められます。

ミスを無くすためには、一度作成した問題プリントを一晩寝かせて推敲することが大切です。
問題プリントを生徒に配る前に一度自分で解いてみると、学習者の視点に立てるので改善点を発見しやすくなるでしょう。

□まとめ

今回は、いい問題集の作り方と作る上でのコツ、問題集におすすめの綴じ方と用紙、問題プリントの作り方をご紹介しました。
今回ご紹介した作り方やポイントを参考に、使う人の学びを最大限サポートできるような問題集や問題プリントを作りましょう。
当社では冊子づくりを丁寧にサポートしておりますので、問題集を作る際は、お気軽にご相談ください。