ワードを使った原稿の書き方は?押さえたいポイントを紹介


書籍や社内マニュアルなどの原稿を作成するときにワードを使っている方も多いでしょう。
原稿作成にかかる時間を減らしたり、原稿の時点で分かりやすいものにできたりしたらうれしいですよね。

そこで今回は、ワードを使った効率の良い原稿の書き方を紹介します。

□ワードで原稿を書くときの設定方法は?

ワードを使って原稿を作成する場合には、用紙サイズ、余白、ヘッダーとフッター、フォント、文字の方向、印刷の向き、文字数と行数の7つの項目を設定する必要があります。

・用紙サイズ
「用紙」タブを開き、用紙サイズの設定をします。
挿絵や用紙の端までデザインを付けるときは、幅と高さをそれぞれ6ミリメートルほど、予定のサイズより大きくしましょう。

・余白
「余白」タブを開き、印刷の形式と余白を設定しましょう。
印刷時の文字切れを防ぐため、そしてすっきりとした仕上がりにするために、余白は20ミリメートルほどとることをおすすめします。

・ヘッダーとフッター
「その他」タブを開き、ヘッダーとフッターの設定をします。
小タイトルやページ番号など、文章の上下に挿入する情報がある場合、必ず設定しましょう。

・フォント
「文字数と行間」タブを開き、「フォントの設定」をクリック。
「フォント」が表示されるので、フォントサイズを設定します。

・文字の方向
「文字数と行数」タブを開き、文字の方向を設定します。
小説の原稿を作成される場合は、縦書きに設定します。

また、段数の設定もできます。
段数が1段だと、1行の文字数が多くなってしまいます。
小説には2段がおすすめです。
印刷の向き
「余白」タブを開き、印刷の向きを設定しましょう。

・文字数と行数
「文字数と行数」タブを開き、「文字数と行数を指定する」を選択します。
文字数と行数を設定しましょう。

「行送り」は、使用するフォントサイズの1.5倍が読みやすいです。

□わかりやすい原稿の書き方は?押さえたいポイントを紹介

原稿の時点で分かりやすいものにするために、押さえていただきたいポイントが3つあります。

*文章は縦書きに

先ほど設定した設定方法で、文章を縦書きにしましょう。
縦書きの方が、実は添削がしやすいのです。

原稿作成後は、皆さん誤字脱字の確認や表現のチェックをするでしょう。
そのため、添削が簡単にできる縦書きで原稿を作成することをおすすめします。

*余白の設定をする

余白がない文章は読みづらいです。
左右の余白を同じ数値に設定し、均等に調整しましょう。

*フォントの設定について

フォントは、「游ゴシック」もしくは「游明朝」がおすすめです。
原稿を作成するときのフォントは自由ですが、もし他の人に原稿を転送する際に、その送り先のデバイスのワードソフトにダウンロードされていないフォントで原稿を書いてしまうと、勝手にフォントが変更されてしまいます。

そのため、ワードに標準装備されており、かつ読みやすい游ゴシック、游明朝がいいでしょう。
もし独自のフォントを使いたい場合は、フォントの埋め込みをしておきましょう。

また、原稿の作成が完了したら、一度印刷イメージを確認してみましょう。
印刷イメージを確認するには、ワードをPDF形式で保存します。
保存したPDFのファイルを開くと、印刷後のイメージを確認できます。

□数字を横書きにするには?

縦書きの原稿の中に数字やアルファベットが出てくる場合、初期設定のままだと回転した状態で表示されます。
このままでも大丈夫ですが、読みにくく感じることもありますよね。

このようなときは、「縦中横(たてちゅうよこ)」という機能を使いましょう。

まずは文章を縦書きにします。
その後縦書きにしたい数字やアルファベットを選択します。
そして「ホーム」タブの「段落」の「拡張書式」をクリック。
「縦中横」を選びます。

「縦中横」のダイアログが開いたら、「行の幅に合わせる」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
これで縦中横の設定が完了します。

縦中横機能で数字やアルファベットを横書きにできますが、文字数が多い単語は横書きにすると文字が細かくなって読みにくくなったり、その部分のみ行間が大きくなってしまったりします。
そのような場合は、半角から全角に変更する、といった対応をしてください。

数字やアルファベット以外にも、段落の字下げをする、ルビを振る、目次を作るといった工夫でより読みやすい原稿になります。
ワードには様々な機能がありますので、機能を活用して読みやすい原稿にしましょう。

□まとめ

原稿の作成には、ワードがおすすめです。
まずは紹介した7つの設定を行ってください。
7つの設定は、紹介した順番にすることをおすすめします。
順番を変えて設定を行うと、後から行った設定の影響で、その前に完了した設定が変わってしまう可能性があります。

また、数字やアルファベットの向き、余白の設定などを行い、読みやすい原稿を作成しましょう。

当社は、お客様の原稿作成をサポートする印刷会社です。
初めての原稿作成で不安な方、手直しのサポートを受けたい方は、ぜひ当社にご相談ください。


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