満足のいく1作を|自叙伝を書くときのたった3つのコツ


 

自叙伝を作ろう。そう思い立っても、いざ書こうとすると、何からどうやって書いていけばいいのか悩むものではないでしょうか。
自叙伝は何度も作るものではないので、せっかく作るならより満足のいく1作にしたいものですよね。

そこで今回は、自叙伝を書くときに意識したい3つのポイントをご紹介いたします。

1.印象的な出来事から思い出す

「自叙伝を書く」となれば、ほとんどの人が時系列に沿って作ろうと考えるでしょう。
しかし、だからと言って時系列順に思い出そうとする必要はありません。
生まれたときのことから書き出そうとすると、筆が止まってしまうことが多いからです。

むしろ、「これは絶対に残したい」というような、ご自身にとって強く印象に残っている出来事から思い出し、書き出していきましょう。
そうしているうちに、自ずと他の小さな出来事も思い出してくるはずです。
エピソードを順番に並べるのは、それからで十分です。

2.簡単に年表化する

思い出したエピソードを簡単に年表化しましょう。
大まかな人生の流れを見やすくまとめることで、客観的な自分史ができあがります。

ここで、人生の転機となったような特にフォーカスしたい出来事と、そうでない出来事とを分け、全体的な構成を作っていきます。
自叙伝全体を何ページ、もしくは何字にするか、そして各エピソードにどれだけ配分するかまで決めることができれば、バランスが悪くなることもありません。

3.感じたままに書く

自叙伝を書くからには、やはり他人にも読んでもらいたいと思う方が多いでしょう。
では、人が他人の自叙伝を読みたいと思う目的は何でしょうか。
それは、「自分では経験できない、その人だから経験できたこと」を知りたいと思うことです。

とはいえ、内容は必ずしも特異な経験である必要はございません。
たとえ経験それ自体はありふれたものであったとしても、著者独特の視点や捉え方で描かれることによって、「著者にしかできない経験」になるのです。

上手く書こうとするよりも、ご自身の感じたままに、言葉豊かに表現することを意識してみてください。
それによって、出来事や当時の感情が生きたまま残すことができるでしょう。

●まとめ

以上、自叙伝を書くときのポイントをご紹介いたしました。
迷ったときは、「印象的なことから思い出し、年表にまとめて書くことを決め、自分の言葉で感情を描く」ことを意識してみてください。
この記事が、ご自身が今まで歩まれてきた人生をカタチに残す手助けになれば幸いです。