イラストレーターで原稿を作る際のポイント|トンボを作成してみましょう


Adobeのイラストレーターで原稿などの作品を作り印刷所に入稿する際には、「トンボ」を作ることをおすすめします。

入稿の際には、通常仕上がりサイズよりも約3mm大きく作品を作ります。
この約3mmを示すためのトリムマークのことを「トンボ」と呼びます。

このトンボを作っておくことにより、裁断機によるズレを防ぎ、裁断時に失敗してしまうリスクを減らします。
今回はこのトンボの作り方についてご紹介します。

■トンボの作り方

スクリーン最上部にある「オブジェクト」から「トリムマークを作成」を選択します。
それで、トリムマークがまず作れます。

次に、もう一度「オブジェクト」の欄から「パス」を選択し「パスのオフセット」を選択します。
この際に出てくる画面の「オフセット」の欄を3mmと入力してOKをクリックします。
そうすると自分のつくりたいものよりも3mm大きなオブジェクトがでてきます。

この際に、これまでの過程で出したオブジェクトとトリムマーク(トンボ)があっているかしっかりと確認しておきましょう。
同様に、自分のつくりたいものの3mm小さなオブジェクトも作成しておきましょう。
作り方は先ほどと同じで、「オブジェクト」の欄から「パス」を選択し「パスのオフセット」を選択します。
この際に出てくる画面の「オフセット」の欄を-3mmと入力してOKをクリックします。

最後に、スクリーン上部の「表示」から「ガイド」を選択し、さらに「ガイドを作成」をクリックします。
そうすると、すべてのオブジェクトがシアン色となり見やすくなります。
すべてのオブジェクトをシアン色にする仕方としては、右クリックで出てくる画面の中から「ガイドを作成」を選択することででも可能です。

後はガイドのロックをオンにしておく必要があります。
ここでできたガイドを参考にもう一度作品を確認して、塗りたしまたは拡張なども行います。
これで、裁断機のズレを防ぎ、裁断時に失敗してしまうことを防ぐためのトンボを備えた作品の完成です。

以上、イラストレーターにて原稿を作成する際に知っておきたいポイントである「トンボ」を備えた作品の作り方についてご紹介しました。
このトンボを作成するのにはそれほど労力を使用することはありません。

イラストレーターを使用している人なら簡単に作成できるので、後々失敗しないようにしっかりとトンボを作成しておきましょう。
上記を、実の高い作品をイラストレーターにてつくる参考にしていただけたら幸いです。