ワードを使った原稿の書き方とは?見やすくするためのテクニックも紹介します


同人誌の作成、賞への応募のために小説の原稿を書くときにどのソフトを使って原稿を書くか迷ってしまうという方もいらっしゃるでしょう。
ワードは、原稿の作成ができるソフトの1つです。

そこで今回は、ワードを使った原稿の書き方、より原稿を読みやすくするためのテクニック、そして原稿用紙の設定を行うときに発生しやすいトラブルについて紹介します。

□ワードで原稿用紙の書き方とは?

ワードで原稿を書くときは、原稿用紙の設定を使うと便利です。
ここでは、ワードで400字詰めの原稿用紙を作る方法を紹介します。

まず、「レイアウト」のタブにある、「原稿用紙設定」をクリックしてください。
すると、原稿用紙の設定を行うためのダイアログボックスが出てきます。
スタイルを「マス目付き原稿用紙」に、文字数×行列を「20×20」に設定します。

その下には「印刷の向き」の設定があります。
縦を選ぶと横書き、横を選ぶと縦書きの原稿用紙を作れます。
縦向きだと横書き、横向きだと縦書き、とややこしいので、注意してください。

最後に「OK」をクリックすると、原稿用紙の設定が完了です。
これで、原稿用紙に原稿を打ち込めるようになります。

□小説原稿にプラスワンテクニックとは?

原稿を応募するときに、より相手に読みやすい原稿にするためのテクニックを5つ紹介します。

1つ目は、段落の字下げをすることです。
自分で一つ一つ字下げをしなくても、インデントの設定を変更することで、全ての段落の字下げを一気に行えます。

2つ目は、半角文字を横書きにすることです。
本文は縦書きのまま、数字や英字といった半角文字を横書きにしましょう。
対象の文字に「縦中横」を適用すると、半角文字だけ横書きにできます。

3つ目は、ルビを振ることです。
読むのが難しい漢字にはルビを振ることを忘れないようにしましょう。
ここで注意すべきなのが、ルビを振ることで一部だけ行間が広がったり、ルビの一部が切れたりする可能性があることです。
行間を固定値で指定してからルビを振るようにすると、これらの問題の発生を防げます。

4つ目は、ヘッダーに章のタイトルを入れることです。
複数の章がある場合、今読んでいるのがどの章なのかが分かると、読み手にとって読みやすくなります。
ヘッダーにフィールドを挿入すると、章のタイトルを入れられます。

5つ目は、目次を付けることです。
複数の章がある場合、各章に見出しスタイルを適用すると、自動で目次を作成できます。
目次をクリックするとそのページに自動で飛ぶため、読みやすくなります。

また、原稿作成中にも目次は便利です。
目次をクリックするだけで自分が修正したい章に飛べるため、なるべく目次を付けるようにしましょう。

□原稿用紙で発生しがちなトラブルの対処法とは?

原稿用紙の設定で発生しがちな2つのトラブルとその対処法を紹介します。

1つ目は、原稿用紙の線の太さがばらついてしまうことです。
原稿用紙の線の太さのばらつきが気になる場合は、以下の手順で対処できます。

・ページのヘッダー部分をダブルクリック
・原稿用紙全体を左クリックで選択
・太くなっている線を含むマスの縦一列を選択し、「Delete」キーを押す

すると、選択した範囲内の太い線が細い線に直ります。
これを、全ての太くなっている線に対して行いましょう。
原稿用紙内のすべての線の太さがそろったら、最後に「ヘッダーとフッターを閉じる」を押して、完了です。

2つ目は、原稿用紙設定が見当たらないことです。
先ほど紹介したように、通常は「レイアウト」のタブの中に「原稿用紙設定」のアイコンがあります。
しかし、このアイコンが見当たらない、という場合もあります。
その場合は、「Microsoft Word 原稿用紙アドイン」にチェックマークが入っているか調べる必要があります。

まず、「ファイル」のタブを選択し、ホーム画面の左下にある「オプション」のタブを選択します。
タブを選択すると、「ワードのオプション」のダイアログボックスが表示されます。
「アドイン」のタブを選択し、設定ボタンを押します。

設定ボタンを押すと、「COMアドイン」のダイアログボックスが表示されます。
最後に、「Microsoft Word 原稿用紙アドイン」にチェックマークが入っているか、確認しましょう。

チェックマークが入っていない場合はチェックマークを入れ、OKボタンを押してください。
これで、「Microsoft Word 原稿用紙アドイン」にチェックマークが入れられるようになるので、もう一度「レイアウト」のタブを開いて原稿用紙設定が使えるようになっているか確認しましょう。

□まとめ

ワードでは原稿用紙を設定できるため、小説の原稿を書くのに適しています。
また、段落の字下げや目次の作成など、設定をすれば自動で行える場合もあります。
ぜひ一度、これらの機能を活用し、ワードで原稿を書いてみてください。

また、原稿用紙設定が見当たらない、といったトラブルが発生した場合は、自分のワードの設定をもう一度確認してみましょう。