インデザインで原稿を作成するには?どのようなときに活躍する?


インデザインは、冊子やカタログのようなデザインが重要な冊子の原稿を作成するときに利用できるツールです。
実際にインデザインを利用してどのように原稿を作るのか、ご存知でしょうか。
今回は、インデザインの基本操作とテキストを打ち込む方法、インデザインが活躍する場面について紹介します。

□インデザインの基本操作は?

ここでは、インデザインで原稿を作成する場合の、最初の段階について紹介します。

まずは、ドキュメントを新規に作成しましょう。
ファイルメニューから新規、ドキュメントを選択します。
新規ドキュメントのページが開いたら、印刷のタブから原稿のサイズや縦横の方向を決めます。

インデザインでは、「レイアウトグリッド」と「マージン・段組」という機能があります。
これらの機能を活用して、原稿作成をスムーズに進めましょう。

*レイアウトグリッド

レイアウトグリッドを使用すると、ドキュメントに緑のマス目が表示されます。
このマス目がレイアウトグリッドです。
レイアウトグリッドは、実際には印刷されないレイアウトのガイドです。
このウィンドウで本文用の書式を設定すると、他のページも同じ設定で原稿を作成できます。

*マージン・段組

マージンとは、仕上がりサイズと版面の間の余白部分です。
版面とは、実際に編集を行う部分のことです。
レイアウトグリッドを使用すると、白いアートボードの内側にガイドが表示されます。
表示は表示メニューの「グリッドとガイド」から切り替えられます。

□インデザインで原稿を書くには?テキストフレームについて解説

インデザインでテキストを打ち込むには、どのような手順で操作を行うといいのでしょうか。
インデザインで文字を打ち込む時は、テキストフレームを使います。

テキストフレームにはフレームグリッドとプレーンテキストフレームの2種類があります。
フレームグリッドを選択すると、文字の仮想ボディと間隔がグリッドとして表示されます。
対して、プレーンテキストフレームはグリッドが表示されません。

テキストフレームの使い方を解説します。
まず、横組みグリッドツール、もしくは縦組みグリッドツールを使用してフレームグリッドを作成します。
そして、文字ツールを選択し、作成したフレームにテキストを入力・編集します。

その後、選択ツールを使用して、フレームの配置やサイズ変更などを行います。
縦組みグリッドツールに文字を入力する場合は、縦組み文字ツールを使用してください。
ダイレクト選択ツールを利用すると、フレームの形を変更できます。

テキストフレームは、複数のものを連結できます。
このように連結されて1つになったテキストフレームを連結フレームと呼び、連結フレーム内のテキストのことをストーリーと呼びます。
また、テキストフレームは段組が設定できます。

段組みを設定することで、文字を2列以上に分けて配分できます。
テキストフレームを複数配置し、最初に打ち込みを始めたい方の出口となる部分、そして2列目に該当するフレームの入り口となる部分をクリックすることで、2つのフレームを連結して段組を設定できます。

これは、最初にページの設定で行う段組とは別に、そのテキストフレーム内のみで設定可能です。

テキストの編集がすべて完了したら、文字のアウトライン化を忘れないでください。
テキストフレームを選択し、書式メニューの「アウトラインを作成」をクリックします。

□インデザインはどのような場面で使える?

インデザインで原稿を書く基本操作について紹介しました。
実際にどのような場面でインデザインは活躍するのでしょうか。
インデザインと似た機能を持つイラストレーターと比較してみましょう。

*イラストレーターが得意とする場面

・イラストやタイポグラフィを多く使ったグラフィックデザインを制作するとき
・ページごとで異なるレイアウトが必要なとき

*インデザインが得意とする場面

・複数のページで同じレイアウトを使用するとき
・ページ数が多い冊子(カタログ、雑誌、ポートフォリオなど)を制作するとき
・画像やテキストを多く使用するとき

イラストレーターとは異なり、インデザインではマスターページを作成できるため、同じレイアウトを使って複数のページを作成するときに向いています。
また、解像度が高い画像やテキストエリアの使用量が多くなると、イラストレーターでは動作が重くなることもあります。

そのため、画像やテキストを多く使用するときやページ数の多い冊子を制作するときには、インデザインの方がスムーズに操作を進められます。

□まとめ

インデザインでの原稿作成における基本操作はわかっていただけたでしょうか。
レイアウトグリッドや段組を活用し、スムーズに原稿作成を進めていきましょう。
また、似た機能を持つイラストレーターとは、得意とする場面が異なります。

多くの画像やテキストを使って複数ページの冊子を作成する場合は、この記事を参考にぜひインデザインで原稿を作ってみてください。